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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
ゆとり教育とは
ゆとり教育”が問題になっているようだが、子供たちも育ってしまい、現状を直接体験する機会がないので、どうしてこれが問題となったのかよくわからない。
言えることは今の時代、子育ては本当に大変だろうと推察される。
テレビ、携帯、パソコンゲームが氾濫し、ヘッドフォンで頭に枠をはめられ、さらには大痲まで簡単に手に入る時代である。
しかも政治、官僚は腐敗し、子供たちはロールモデルを失い、未来に失望し、ただ白けるだけである。

ゆとり教育とは、この粗悪な環境の中で野放図な時間を与えることではなく、生徒の自発性を尊重し育成することではなかろうか。
だが、これは教える側に人間性の幅と忍耐を要求する。

僕らの中学時代は恵まれていたといまさらながら思う。すべてが不足していたからだ。
なによりも上記のハイテクの誘惑は何もなかった。
代わりに中学一年生のときから、何か自分の特技を持たねば相手にされなかった。
学問でも、スポーツでもよい。それぞれが才能を競い合った。
僕たちは学校の授業は必要最低限のものと理解していた。

あるものは原子物理学に凝り、広島にキノコ雲が発生、軍部が新型爆弾とうろたえている時、あれはウランの原子爆弾の筈だと、我々に教えてくれた。
プラトン哲学に凝っている者もいた。
課外の輪読会と称し国語の教師の手助けで、源氏物語の原文に取り組んだグループもある。
高等数学の専門家もいたが、ピアノを良くし、長じては前衛音楽の作曲家となった。

中学時代、僕の専門は生物学、特に遺伝学だった。校舎の屋上でスウィートピーを栽培し、メンデルの実験のまねごとを行った。
ある時は、“先生の授業はつまらないから、一時間譲ってほしい”と教師に頼み、カエルの解剖を同級生にデモしたこともある。
我ながらずうずうしかったと思うが、それを許す教師も度量があった。

すべてスノッブと言えばスノッブだが、男の子の背伸びは女の子のお化粧のようなものと思ってほしい。
こうして「基礎知識」の習得に加え、「自分の世界」を涵養させることがゆとり教育ではないかと思う。
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by n_shioya | 2008-12-23 00:02 | コーヒーブレーク | Comments(4)
Commented at 2008-12-23 05:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_shioya at 2008-12-23 18:45
山路純平さん:
次世代の教育、それが我々の最大課題と痛感しています。
Commented by きのこ組 at 2008-12-24 11:12 x
先生の学生時代は、旧制中学に入れる者は少数の選ばれた
”天才的な秀才”だけでした。だから面白い面々が集まったのでしょう。
今の子供達は”普通の秀才”はたくさんいるけれど、能力に余裕の
ある”天才”もどこかにいるはずですが。。。近代は”お金”のために、
そして”お金を稼ぐ”ためにしか、その才能は発揮されないのでは?
Commented by n_shioya at 2008-12-25 00:12
きのこ組さん:
そう、民主化の名のもとに、思考力はどんどん低下したようですね。


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