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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
ここ何年来、元旦の夜の楽しみはウィーン・フィルの「ニューイヤーコンサート」のライブで、どこに行っていても聴き逃さないようにしている。
ところが今年は、友人の外交評論家の出演する時事問題のプログラムと重なり見損なってしまい、残念に思っていた。 それが昨日の朝、再放送があり「年中行事」に穴を開けなくて済んだ。 ウィーン・フィルの音色は素晴らしい、ことに弦が。 ウィーン・フィルの初来日は1956年。僕がアメリカに立つ直前だった。 当時の常任指揮者が来れなくなり、ヒンデミットが代わりに指揮棒を振ったのを覚えている。 曲目は忘れたが、超一流のオケを聞くのは初めてで、まるで天上の音楽のように酔ってしまった。 当時もN響(日響)の定期会員ではあったが、とてもとてもその足元にも及ばなかった。 50年前は、殆どのクラシックは、CDでもなく、LPでもなく、あの針音のザーザーと混じる78回転のSPレコードで親しんだものである。 それでも申し訳ないが、日響の生よりも楽しめたのも事実である。 そのレコードで耳にする素晴らしい音色が、現実に存在すると知らしめたのが、ウィーン・フィルであった。 “良い指揮者は?”と聞かれたウィーン・フィルの団員達が、“それは俺たちの邪魔をしない人”と答えたのは有名な話だが、昨日の指揮はバレンボイムで、実に息が合った楽しい演奏だった。 ハイドンの没後200年にちなんで、ハイドンの生地ハンガリーにゆかりの曲も多く、最後は例の「告別」を茶目っ気深い演出で、楽団員を少しずつ立ち去らせ、バレンボイムはやんやの拍手喝采を浴びていた。 そして、「美しき青きドナウ」ではこれも例年通り、出始めでいったん中止し、新年のあいさつを指揮者が述べる。 バレンボイムはユダヤ人である。 “この世界に一日も早く平和を”と訴えかけたのが、イスラエルとハマスの武力抗争がエスカレートしている今、テレビの前の我々を含め、聴衆の心に深く響いた。 さて締めくくりはこれも例年の如く、「ラデツキー行進曲」である。 これを聞くたびに、十年前、アメリカの形成外科学会の際のボストン・シンフォニーの貸し切り公演で、学会のメンバーが皆で手拍子で参加したのを思い出す。 そして最後は全員の “ハッピー・ニュー・イヤー!”の大合唱。 これまた恒例の同時中継のバレー団の踊りも含め、存分に楽しめました。
by n_shioya
| 2009-01-04 23:17
| コーヒーブレーク
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Comments(6)
先生、私もDVDに撮って翌日見ました。子供達も「告別」の演出が大いに気に入ったようです。
演奏に加えて、ウィーン楽友協会の素晴らしさ!ハプスブルク家がアジアや中南米の資源を搾取して造りやがって・・・というひねくれた感慨も直ぐに忘れて堪能しました。
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今年のも良かったです。
指揮者がユーモラスでした。
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n_shioya at 2009-01-05 19:15
valkyriesさん:
ウィーンのインターコンはいかれましたか? 10年ほど前、ザルツブルグからドナウ沿いにドライブし、インターコンに泊まり、その晩、フォルクスオパーの蝙蝠を見に行ったのを思いしました。 演奏会後、ホテルで夜食に食べたウィーナー・シュニッツェルがおいしかったです。
Commented
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n_shioya at 2009-01-05 19:16
先生、私は20年前に泊まりました。観光で行ったのに、現地の総支配人に頼まれてホテルの日本語パンフレット作りを手伝わされたのも良い思いでです。あそこのメイン・ダイニング「フォー・シーズン」の日本語メニューもその時に私が翻訳し作成したものです。
私はオペラ座で「ワルキューレ」を観た後、やはりウィンナー・シュニッチェルを絶品の白ワインと共に頂きました。 実は私のハンドル・ネーム"valkyries"はワルキューレの英語読みで、 その時の思い出から名づけたものです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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