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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
メディア・リテラシー
「現代に存在する唯一チェックを受けない暴力機関がマスコミである」というのが、僕の強固な偏見である。
これはどうも社会部の宿命的な体質であって、幸い僕がお相手をする科学部関係ではあまりその被害を受けたことはないが、医学番組もワイドショウ化するに従って、出来合いのシナリオにはめられる危険も生じている。

b0084241_10551920.jpgそもそも真実の報道と言っても、真実とは何かは定義さえ容易ではない。
では事実は?その切り取り方で如何ようにもシナリオは作れる。
菅谷明子女史の「メディア・リテラシー」を読んで、その感を深くしたが、欧米ではすでに「メディア・リテラシー」というジャンルが存在し、読者側に報道制作の裏側を学ばせ、判断力を啓蒙することを目的とし、学校の教育現場に取り入れられているというのには興味深かった。
又、「メディア・ウォッチドッグ」という機関も生まれたという。ただその機関をまたウォッチする目が必要になるというのだから、事は簡単でない。

どこでも“大人”の社会では、本音と建前の使い分けが上手な方が、できた人間だと褒められる。
むかしA紙の役員に、“報道と営業が両立しないときはどちらを優先させます?”と無礼を承知で聞いたところ、“そりゃ営業ですよ”とあっさり言われ拍子抜けしたことがある。彼だって、現場の記者時代、ディレンマに苦しんだことは多々あったろうに。

残念なことにこの本が出版されたのは、2000年、つまり8年前である。
その後インターネットの普及は凄まじく、さらに最近は携帯へと、情報源は移行しつつある。
これから必要なのは、マルティメディアのリテラシーということになるのだろうか。
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by n_shioya | 2009-05-05 21:20 | コーヒーブレーク | Comments(7)
Commented by HOOP at 2009-05-06 01:40
少し前から読ませて戴いておりますが、
コメントは初めてかもしれません。

メディア・リテラシーが他のリテラシーと問題を異にするのは、
受け手の態度が大きく影響することだと思います。


受け手の目がしっかりしていれば、
発信者はおのずからしっかりせざるを得ません。


現時点で表面化している最大の問題は、受け手の変貌に、
メディア側が全く対応できていないことから派生しているのでしょう。
Commented by n_shioya at 2009-05-06 08:37
HOOPさん:
コメントありがとうございます。
おっしゃる通りで、受け手の目を肥やすのがメディアリテラシーの役目だと著者も言っています。
それが仰せのようにメディア側の質の向上につながるのでは、ということのようです。
現在は、メディアが受け手に迎合しているか、または乖離してしまっているのが問題ですね。
また、昭和ひと桁としては、過去の苦い経験から、情報操作を一番恐れています。
Commented at 2009-05-06 08:44 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 船長 at 2009-05-06 08:52 x
乖離と迎合、故意に煽る、偏りを都合よく野放しにする・・・
すべてでしょうね

その上に「考える力」を育てない教育システム
個々は「自子(!)主義」に走る今
簡単に操作できるのでは戦争を知らない世代でもと恐ろしいです

ま、昨日の記事のレイク氏のように死ぬ気で勉強した上で持つ愛国心が必要かもしれない・・・などと思うのはおかしいですか?
Commented by ruhiginoue at 2009-05-06 10:52
 社会部はまだ患者の目線から見ることがありますが、科学部は医師に迎合し、上から見下ろす態度になりがちです。
 医学界の持つ構造暴力をチェックするのがマスコミの大切な役割です。それを満足に果たしていない現状のほうが遥かに問題です。
 医学界は唯一、チェックを受けていないうえ権力により庇護され、そうなるための政治献金は患者から不当に多くの場合は命とともに略奪してきたものです。
 というのが私の見方です。視点が逆になると大違いということではないでしょうか。
Commented at 2009-05-06 19:11 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_shioya at 2009-05-08 18:00
ruhiginoueさん:
仰せのように、立場によって視点が逆転することは大有りだと思います。そのためにも複眼視が大切で、そのように努力したいと思いますので、今後ともよろしくお願いしまう。


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