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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
縞模様のパジャマの少年」
このところ映画づいている。
昨日は恵比寿ガーデンシネマで「縞模様のパジャマの少年」を観た。

戦争の現実を何も知らされていない、ナチス将校の息子と強制収容所のユダヤ人少年の間に禁断の友情が芽生えていく様が描かれる。フェンスに隔てられた二人の少年の人生は、次第に逃れられないほど深く絡み合っていく。

暗い重い映画であった。憎しみ合いと殺し合い。裏切り。ホロコースト。
同じ過ちをまた繰り返しかねない人間の性。
現にルワンダ、パレスティナ、イラク、アフガニスタンなどでそれは続いている。

しかし、ナチについてはこれほどまで執拗に繰り返し反省もし、またそれを強いられるのか。
それに引き換え日本人は・・・
僕はどうしても、前の大戦で天皇制の下、日本政府とりわけ特高警察と日本軍が自国民に与えた理不尽な残虐の数々を思い出さずにはいられない。
自国民に対してこれだけ残忍になりうる輩が、他国民に対してどれほど非情になりえたか、想像に難くない。
しかもその原因とまして責任の追究は、日本国民によっては一切なされてこなかった。

こういう考えを「自虐史観」と決めつけるのが昨今のはやりのようだ。
だが、日本軍は天皇を護っても、日本国民を護る存在ではなかった。
日本国民の命は、枯れ葉一枚より軽いと教え続けられた。
天皇の為に死ぬことにしか価値はないとされていた。ナチ以上に「狂気の時代」だった。
このように、サーベルの脅しで自由を奪われた青春が、いかに非人道的なものだったか、今の若い人に少しでもわかって欲しい。

所でこの映画は予想外の、悲惨な結末で終わる。
だが、これ以外の結末があり得たろうか。むしろ救いと言えるかもしれない。
と言われても、何のことかわからない向きは、ぜひこの映画をご覧になって、ご自分の感慨を味わってください。
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by n_shioya | 2009-09-18 22:41 | コーヒーブレーク | Comments(4)
Commented by 船長 at 2009-09-19 01:02 x
戦争について語る人がどんどん減り、聞く耳を持つ人は更に早いスピードで減っているよう感じます
目の前のモノや数字にしか目が向かない、想像力が欠如している群集ほど怖いものはないです
Commented by 御隠居@横町 at 2009-09-19 22:45 x
戦後しばらくの間、戦前の日本はすべて悪いという論調が支配してましたね。
たとえば、湾岸戦争のイラクを戦前の日本に例えたりとか。
その対抗勢力として右翼の論客が、そんなのは「自虐史観」だ、戦前の日本だっていいところがあったんだぞ、と反論してくれるのはよかったんですけどね。
最近の「自虐史観」論の増長にはついていけないものがある。何か戦前の洗脳がまだ解けてなくて、日本にもいい点はあった、でとどまらなくて、たまたま戦争に負けただけで、日本は正しかった(戦争にどちらが正しいもないのですが)と聞こえますね。
「天皇制」なんて悪意のある言葉だ、「皇室」と呼べ、とか、中国なんて自分たちが世界の中心と思ってる言葉で、そんなのにおもねるな、戦前同様、「シナ」でいいじゃないか、とか。
Commented by n_shioya at 2009-09-19 23:14
船長さん:
語り部としてのわれわれの責任は重いと思います。
Commented by n_shioya at 2009-09-19 23:16
御隠居@横町 さん:
僕も日本だけが悪いとは思っていません。
だが、あの狂気の時代を知らぬ若者までが、「国体」などと言い出すと、慄然とします。


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