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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
山本有三記念館
b0084241_9521934.jpg吉祥寺から井の頭公園に向かう街道は、そのまま公園を横断し、両側に鬱蒼とした武蔵野の欅の森を見ながら、やがて玉川上水に突き当たる。
その上水を上流にさかのぼると、間もなく左側に広い庭園が現れ、その奥に古風な洋館がどっしりと立っている。
山本有三記念館」である。

路傍の石」や「真実一路」で知られる山本有三は、子供の教育にも熱心であった。
昭和の初め彼は、迫りくるファッショの風潮を憂い、16巻の「日本少国民文庫」を刊行した。
中でも「心に太陽を持て」、「君たちはどう生きるか」そして「世界名作選」のⅠ、Ⅱ巻は今でも読み継がれている。
僕も小学生として、何度読み返したことか。
あの狂気の時代に、僕がいささかでも正気を保つことができたのはこれらの本のおかげである。

記念館はかつての有三の住居で、これが文士の住まいかと驚かされる立派な造りである。
1200坪の敷地に建てられた2階建ての洋館には、きれいに保存された10ほどの部屋があり、有三の書籍や文具、そして衣類その他が展示されていた。どの部屋をどう使っていたのだろうか、数々の代表作はここから生まれたわけであるが。
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実は今日の目的は他にあった。その隣の館で知人の個展が開かれているはずだったのである。
配偶者がそそっかしく今月10日までと取り違え、早く行かなきゃとせきたてられて、片道1時間半のドライブでやっとたどり着いたら、会場は閉ざされ、展覧会は10日からと、入り口に札がブラ下がっていた。
そこで、予ねてから来てみたかった山本有三記念館に、目的を切り替えた次第である。

大正末期の独特な洋館の中の展示品を眺めているうちに、何時しかあの愚かな
戦争で自由が奪われる前の、ほんのわずかの期間だが平和であった、昭和初期の子供時代が懐かしくよみがえってくるのであった。
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by n_shioya | 2009-10-06 22:53 | コーヒーブレーク | Comments(4)
Commented by 船長 at 2009-10-07 01:17 x
狂気の時代にいささかでも正気を・・・
目がとまってしまいました。
必要なことは次世代に引き継いでいかなければ、と思う前に
どれほど自分が接してきたかを反省する次第。
時代に追い立てられているようではいけませんね。
Commented by n_shioya at 2009-10-07 23:30
船長 さん:
太平洋戦争を冷静に記録分析し、出来る限り事実を次世代に伝えるのはわれわれの役目のはずでしたが、決して十分とはいえなかったと思います。
Commented by ぴよこ at 2009-10-08 09:29 x
有三文学館は我が家のすぐそばです。なのに、20年間一度も行ったことがありませんでした。ぜひ入ってみます。隣の館も素敵ですね。ご友人の個展ものぞいてみたいと思います。
Commented by n_shioya at 2009-10-08 23:11
ぴよこ さん:
いいと場所にお住まいですね、武蔵野の面影を残して。
ぜひ両方とも覗いてください。


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