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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
数日前、ある雑誌のライターの方から電話取材を受けた。
ワインに関するシリーズを始めるので、シャンパンについて伺いたいということである。 なんで僕に? 親父の遺伝で、酒にはめっぽう弱い。 ワイン一杯でひっくり返ってしまう方である。 親父はそれこそ奈良漬で酔っぱらう方で、僕も前は一滴も飲めなかったが、アメリカ留学中にわずかながら楽しめるようにはなった。 世話になったアメリカ人の弁護士にしてやられたのである。 まだ一人者だった僕は、毎晩のように彼の家に御馳走にあづかりに行った。 食前にオレンジジュースが出される。 彼はそれにそっとウォッカを少しずつ気付かれぬよう垂らしていったのだ。 そして僕が気付いた時は、もう立派にスクリュー・ドライバーを一杯はたしなむ男になっていた。 そして当然ワインの一杯ぐらいも。 だが僕は味覚音痴である。 寿司にソースをつけて、最後まで気づかず食べ終わったこともある。 ワインも色盲でないから赤と白の区別ぐらいはつくが、 “先生のお好みのシャンパンは?”と聞かれても、答えられるはずはないでしょう。 とっさに“そりゃ、ブーブ・クリコですな。”と答えが飛び出した。 味ではない、あのオレンジ色のラベルがきれいなのと、名前の響きが好ましいだけである。 そもそも僕にとってシャンペンは銘柄でなく、一緒に飲む女性のほうが重要である。 そう言いながらはたと気がついた。 女性は勧められるシャンパンによって、相手の男性を評価するのでは、ということだ。 これを機会に僕も勉強して、その時々の美女にふさわしいシャンペンを選べるようになれればよいのだが。 幸いシャンペンの嫌いな女性はいない。 不純な動機にはもってこいの武器のはずだが、下戸の僕である。 相手方がその気?になる前に眠気を催してしまうので、いまだにその域に達したことがない。 ま、その分、信頼度は維持されているのかもしれないが。 といったような愚にもつかぬお答をしたが、どんな記事に仕上がるのか楽しみである。
by n_shioya
| 2009-10-26 23:25
| コーヒーブレーク
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Comments(9)
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だんぷ
at 2009-10-27 01:00
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…お元気そのもののご様子でナニヨリです…
ご多忙案じておりましたが…
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icelandia at 2009-10-27 02:01
昨日は有り難う御座いました!参考になった話も多く、相変わらずの塩谷節も裏切らないものがありました。
シャンパンはなかなか洒落た話ですね。女性にしても、素敵な男性が「これがいい」と薦めてくだされば、それが一番美味しく感じるのではないでしょうか。って、結局塩谷先生と同じことを男女裏返しで言っているだけですね。ラベルがそっくりさんのドンペリもどきでも、男性が素敵であれば美味しくいただけそうです。 そうは言いつつ本音を出せば、やはりクリュッグだとかボランジェがいいです(あ〜〜、飲みた〜〜い。当方、体質的には酒豪です)。ブーブ・クリコもいいですよぉ・・・って、誰も私に尋ねてない、か。
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ふくだ
at 2009-10-27 07:45
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今回は、見た目の~に参加できず残念でした!そしてビックリ!先生が下戸で味覚音痴だなんて初耳でした!でも「シャンペンは銘柄でなく、一緒に飲む女性の方が重要だ」なんて、名言ですね!こんど何かで使わせていただきます!
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御隠居@横町
at 2009-10-27 22:20
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いろいろと味覚のことについて触れておられるので、味覚音痴とは思えませんが、もし本当にそうだとしたら、おっしゃってた幼少期からの玄米菜食が関係あるのでしょうか。
酒が飲めるかどうかは長寿に関係ないのですね。飲めないから長生きとも限らないようだし。 酒で赤くなるのは酵素欠損でアジア人の特徴だと聞いてますが、それを欧米人にいうと、たいていは、いや、ヨーロッパ系でも赤くなる人いるよ、アジア人が酒に弱いとしたらダイエット(食べるものの内容)の関係じゃない? ぼくも日本人みたく菜食したら酒に弱くなったもの、とやんわり否定されることが多かったですけど、お父様がアルコールに弱かったのは菜食も関係ありますか?
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n_shioya at 2009-10-27 23:33
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n_shioya at 2009-10-27 23:35
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n_shioya at 2009-10-27 23:35
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n_shioya at 2009-10-27 23:37
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MIYU
at 2009-10-30 14:28
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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