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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
情報の氾濫と操作
最近まで我が家にはテレビがなかった。
なにも確たる信念のもとにテレビを排除してきたわけではなく、ただ買わなかっただけである。
子供たちは、ひどい家に生まれた不運をかこっていたのかもしれぬが、五人の兄弟でよく遊びよく喧嘩をし、それなりに育ってくれた。

長じて彼らに言われたのは“テレビがないことを隠して、友達と話を合わすのが如何につらかったか”ということである。
気の毒なことをしたかもしれない。
だが、何よりよかったのは、ほかの子供に比べ、本をよく読んでくれたことである。
それは彼らも感謝しているようだ。
また、結果的に家族同士の会話も豊かだったのではないかと思う。

数年前、子供たちも巣立ったからという配偶者の希望でテレビを入れることにした。
なるほど面白いし、便利なものである。
ニュース番組、医学番組だけでなく、配偶者は大河ドラマなどに人波にはまっている。
そして政治家がウソをついている時、口先だけの時はそのまま顔に出てしまうのが恐ろしい。
反面、活字媒体以上に情報操作が可能なようで、危険を感じさせる。
個々の映像は真実であっても、その切り貼りでいかようにでも印象を変えることができるからである。

このような情報操作も困るが、今起こりつつある新しい問題はネット上の無秩序な情報氾濫ではなかろうか。
たとえば医学情報にしても、チェック機関なしに個人的な生情報が行きかっている。

などあれこれ考えているうちに、自分でも何が言いたかったのか分からなくなった。
そしてリンドバーグ夫人の名著「海からの贈り物」の一節を思い出した。
〝浜辺での生活で第一に覚えることは、不必要なものを捨てるということである。”
やっとこれで振り出しに戻れたので、明日は「海からの贈り物」を読み返してみることとする。
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by n_shioya | 2009-10-31 20:18 | コーヒーブレーク | Comments(6)
Commented by icelandia at 2009-10-31 21:16
情報を鵜呑みにしても比較的安全だった時代が終わったということに尽きますね。それに、情報は必ず誰かしらのフィルターを通して出てくるものなので、それを自分でどう解釈し、疑わしき情報をいかに見破ったり、調べたりするかというフィルタリング・情報処理能力が問われる時代か、と。
ちなみに私が育った家にはテレビはありましたが、ここ10-15年ほど私はほとんどテレビを見ていません。時々、NHK特集など見たいものはありますが、それも動画サイトで見ることができたり、アメリカのドラマでも何でもネットで見られるし、テレビよりもむしろインターネットで動画を見ることの方が多くなってきました。日本のニュースもそうです(よほど見たい場合のみ)。
 海外にいるとそんな情報さえも目にする時間がなく、情報断ちをして思うのは、情報は無くても生きられるということでしょうか。シンプルな生活をしたいなぁと思います。
Commented by jupiter at 2009-11-01 00:02 x
確かに読書は静的に頭脳を整理してくれます。
私もリンドバーク夫人の言葉を今更ながら感心して思い出しています。
それは「中年は、誇りや見当違いの野心や、仮面や、甲冑を捨てることができる年、競争相手がいなくなれば甲冑も必要ではない、甲冑をつけて戦う必要もない」という言葉です。
今までの活動的な生活に伴う苦労や、世俗的な野心や、物質上の邪魔の多くから開放されて、自分の今までの無視し続けた面を充実させる時が、65歳を超えた今なのかなと思っています。
Commented by ruhiginoue at 2009-11-01 00:51 x
 私は小さい頃、本読んだりレコード聴いたりが好きだったけれど、親の事情で貧乏になり、本もレコードもだんだん買えなくなり、しかも田舎に引っ越したため、お金があっても入手しにくくなって、もちろん映画館もなく、あるところまで行くと往復の交通費が入場料よりかかるという悲惨なものでした。
 そのため、テレビとラジオしか楽しみが無くなり、その後に事情が変わってテレビなんて無くても良くなったのが嬉しくてしょうがありませんでした。
 しかし、今でも田舎の人ほどテレビが大好きです。ただでさえ騒々しく神経が休まりにくいのだから自宅くらいは静かに過ごしたいと思うのは田舎に住んでいたころを忘れていたからで、田舎に住んでいるとテレビの下品な騒々しさでも無いよりマシと感じます。
 家庭と地域の環境が、大きく影響していると思います。
Commented by n_shioya at 2009-11-01 21:33
icelandiaさん:
そのシンプルな生活こそ、リンドバーグ夫人が取り上げた重要な課題の一つでした。
Commented by n_shioya at 2009-11-01 21:36
jupiter さん:
やはり同じ個所に心をひかれたようで、うれしく思います。
Commented by n_shioya at 2009-11-01 21:38
ruhiginoue さん:
確かに無い「状態を経験したものでないと、有る状態のありがたみとその負の面も云々できないかもしれませんね。


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