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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
ヒアルロン酸注入?
ついに僕もヒアルロン酸のお世話になりそうな気配だ。
といってもいまさら「しわ伸ばし」ではない。ひざ関節の痛みに対してである。

先日の学会の会長招宴で、旧友の「膝の専門家」と同席になった。
食後、ホテルの僕の部屋に招いて、特診(「白い巨塔」の世界で教授がVIPを診ることの言い)をうけた。
入念な診察の結果、半月板の損傷の可能性があるので、MRIを撮りましょう、ということになった。大して心配するほどのことはないし、場合によってはヒアルロン酸の注射でよくなるかもしれないという。
関節鏡は?
その必要はないでしょう。
と言われほっとした。

半月板とは膝関節に特有なもので、関節面の間に介在して、衝撃を和らげる役目をしている軟骨板のことである。
よく運動選手が傷めて切除術を受けたりするやつだ。
軟骨の主成分はヒアルロン酸だが、注射で補強できるわけではないが、潤滑油的な役目は果たしてくれ、2,3回の注射で症状が改善されることも多いという。

ヒアルロン酸ギャグの一つである。
ギャグ
それ何のギャグ?と言われそうだが、ムコ多糖類と呼ばれる生体物質の一つで、glycosaminoglycan,略してGAGと呼ばれる。

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生体では細胞の支持組織として結合組織と呼ばれるものが細胞間にあり、コラーゲン線維はその主要成分である。その間に介在するのがギャグで、6種類ほどあるが、そのなかでヒアルロン酸は保水性がよく、化学伝達物質の浸透に重要な役割を果たしている。

我々の領域では、加齢とともに真皮のコラーゲンが劣化、減少し、皮膚の老化の原因と考えられているので、これまではコラーゲンの注射が「しわ伸ばし」の目的に使われてきた。
しかしコラーゲンに対する過敏症が3割の人とにみられ、また狂牛病騒ぎのあおりもあって、異物反応がほとんど見られないヒアルロン酸の注射がとってかわるようになった。

ちなみにヒアルロン酸は飲んでも消化吸収の過程で分解されるので、経口摂取しても真皮や軟骨の補強にはならないというのが現在の常識ですので、念のため。
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by n_shioya | 2009-11-21 23:37 | アンチエイジング | Comments(4)
Commented by だんぷ at 2009-11-22 06:57 x
なんだかとても勉強になりました
なんでもかんでもヒアルロン酸とパッケージに書いてある時代なので
「一体ドレが効いてドレがただ入ってるだけで意味がないんだか…」
と懐疑的になっておりました
賢く使わなくては…
Commented by ⇒★再生願望 at 2009-11-22 13:53 x
これからは再生医療に注目が集まっていくような気がします。
Commented by n_shioya at 2009-11-22 21:57
だんぷ さん:
この氾濫する医学情報、行かに整理してお知らせできるか、日夜悩んでいあす。
Commented by n_shioya at 2009-11-22 21:59
⇒★再生願望さん:
学問的には大変面白いのですが、臨床面で患者さんに還元されるには、まだほど遠いのが現状です。


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