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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
炎舞
b0084241_03231.gif連休を山小屋で過ごした。
着いて先ずしたことは、暖炉に火をくべることである。
柱の髄まで冷え切った部屋を急速に暖めるにはこれにしくものはない。
昔は雑木林の枯枝を集めてホダギにしたものだが、最近はお年なのでズルをして着火剤を使うことが多い。
お陰で苦労せずに、多少湿った冷たい薪も勢いよく燃え始めた。

メラメラと立ち上るを眺めていると、都会生活でささくれだった気持ちが癒されてくるのがわかる。
焚火にどうしてこのような効果があるのだろうか。


やはり近くに小屋を持つ仲間がこういぶかしがっていた。
お客に呼ぶと、男は皆、まず火おこしに夢中になるのはなぜだろう、と。
火遊び”の醍醐味かもしれぬ、と答えた覚えがある。


b0084241_035038.gif比ゆ的な“火遊び”と違い、たき火は“やけど”の危険のない無難な楽しみだからだ。
さつまいもを突っ込めば、忘れたころにホカホカの焼き芋が出来上がる。
もっとお勧めなのはナスだ。アルミフォイルに包んで、じっくりと焼き上げる。
これにショウガ醤油をかければ、最高のおつまみだ。
勿論肉でも、川魚でも、炙り焼きに勝るものはない。

だが燃え盛る炎はやがて幻想の世界へと観る者を誘う。
それは速水御舟の代表作「炎舞」でもある。
あやしく燃え上がる焔。
そこに乱舞する蛾の群れ。
“飛んで火にいる夏の虫”など無粋なことは言うまい。
これはもう遊びの世界ではない、命をかけた耽美の境である。
あたかも、美少年タドゥツィオを追い求め、ペストのしょうけつするベニスに死したアッシェンバッハのような。
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by n_shioya | 2009-11-24 23:05 | コーヒーブレーク | Comments(10)
Commented by ミカロ at 2009-11-25 00:34 x
「お年なのでズルする」、ズルできるというのが、いいじゃないですか~。
年の功、年を重ねること、経験を積み知恵をつけることも素晴らしいと、
世の中に思い出させたい!!!
エイジングがマイナス要素ばかりではないと訴えるのも、
アンチエイジング活動の一貫だと思う次第であります。
Commented by 芙蓉 at 2009-11-25 08:33 x
おはようございます。
オンとオフの使い分け、見事でございます!!
週末、山小屋で暖炉の火を見ながら、さまざまな空想、
まさしく幻想の世界。素敵ですね。
燃え上がる炎を見ていますと、気力、体力、回復しそうです。
情熱の炎、でしょうか...♪。

いつも、先生の行動力には、敬服、脱帽です。
Commented by icelandia at 2009-11-25 11:07
ささやかな贅沢ってヤツですね。
カナダのオンタリオに半年ほどいた頃、家にはほとんど暖炉があり、燃える火をホケーっと見ていたものです。確かに男性の方が、薪遊びが好きなようでしたね。マシュマロ焼きが多かったです。
あ〜、思い出すと、カナダもよかったなぁ。メープルが紅葉するとキレイでしたっけ。ナス&ショウガ醤油体験希望。
Commented by 御隠居@横町 at 2009-11-25 18:06 x
火おこし好きです。
やっぱ女性が退化して……いや、原始時代からまったく発達してないのが男性でしょう。
Commented by ruhiginoue at 2009-11-25 22:24
 「ローゲよ、出でよ」は、破滅にもつながりましたが、田舎で昔から、破産とか家の没落のことを「かまどを閉じた」というので、生活の礎だから、男性としては甲斐性ということなのかもしれません。
 『ベニスに死す』映画の最後に、白髪染めが汗に溶けて顔に流れてくる様子に、映画館の観客は笑いながら可哀想がっていたものでした。
Commented by n_shioya at 2009-11-25 22:30
ミカロ さん:
確かに、加齢にあらがうのではなく、いかに折り合いをつけるかがアンチエイジングのはずでしたね。
Commented by n_shioya at 2009-11-25 22:34
芙蓉さん:
今晩は、になってしまいましたが、何時もながらの温かいコメントありがとうございます。
たとえ年に数日でも、森の生活そして暖炉の火は僕には必需品となっています、ちょうど酸素と同じくらいに。
Commented by n_shioya at 2009-11-25 22:36
icelandiaさん:
一度是非。
近くにリヒテル肝いりの音楽堂もありますので、アイスランドの夕べなど如何でしょう。
Commented by n_shioya at 2009-11-25 22:38
御隠居@横町さん:
農耕民族から狩猟民族に帰ることが、男性の復権になるのかもしれませんね。
Commented by n_shioya at 2009-11-25 22:39
ruhiginoueさん:
確かにあの最後のシーンはグロテスクでしたね。
主役も、ピーター・オトゥールのほうがよかったのでは・・・


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