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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
そろそろアメリカ生活にも慣れてきたアメリカ留学の最初のクリスマス休暇を、僕はニュー・ヨークの池田家で過ごした。
池田さんはその後三井物産の社長、会長を務められたが、当時はニュー・ヨーク副支店長をされていた。 池田家には当時男と女、二人のお子さんがおられた。 男の子の部屋で僕が着替えをしていると、 “おじさん、すっかりアメリカ人ですね。”と男の子に言われた。 “なんで?” “ほら、靴、靴”という。 気がつくと、靴を履いたままズボンをはき替えていた。 そのことすら意識に昇らぬほど、忙しいインターン生活を半年送ってきた結果だった。 ことほど左様に欧米では、朝靴を履いたら、夜寝る時まで靴を脱ぐことはない。 不潔と言えば不潔な習慣だし、家の中も汚れるには違いない。 結婚してからは、わがアパートだけは入り口で靴を脱ぐことにし、アメリカ人にも、ここは日本ですから、とスリッパに履き替えてもらうようにした。 ということは当然ながら、足のトラブル、例えば水虫や魚の目、そして最も多いのは巻き爪、陥入爪など爪の変形による痛み、感染などである。 幸いなことにこうしたトラブルを対処する専門家集団がいて、ポダイアトリストと呼ばれている。 彼らは医師ではないが、フットケアの専門家であり、医師の補佐役として、足の手入れから、魚の目退治、そして爪の正しいトリミングを受け持ってくれる。 日本人も靴の生活が主流になってきたので、このような専門家がいればと思っていたところ、今日、長身の美女が現れて、ドイツ仕込みのフットケアを日本に導入したいので、是非アンチエイジング・ネットワークの活動に参加したいとおっしゃる。 ドイツではポドロジーと言うそうだ。 願ってもないことと、コラボをお約束し、早速NPOのスタッフが彼女が運営するアカデミーにお伺いして、ドイツ式フットケアを体験することとなった。 理事長は? いや、僕はあまりにも手入れが悪くて、摩女の爪みたいなのでお見せできる代物ではないと、御遠慮することにした。 ちなみに野放図に伸びてk鉤形になった魔女のような爪を、医学用語では、オニコグライポーシスと呼んでいる。
by n_shioya
| 2009-12-07 23:05
| アンチエイジング
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Comments(10)
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ミカロ
at 2009-12-07 23:59
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私も体験し、目から鱗が落ちるフットケアでした。
足のマッサージとは一線を画した、 ストレッチというのがふさわしい気がしました。 諦めてきた、タコや魚の目の痛みも、相談してみる価値があります。 女性のみならず、男性にもオススメしたい! 先生もいかがですか?
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n_shioya at 2009-12-08 07:50
ミカロ さん:
彼女にやってもらえるなら考えてみましょう。
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miki
at 2009-12-08 11:41
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もちろん 先生の『魔女の爪』?も心をこめてお手入れさせていただきますよ♪
日本では フットケア = 女性のもの という意識が強いですが、 ヨーロッパでは性別関係なく足の健康に気を使っています。 先生がおっしゃるように靴の着用時間が長いゆえ、必要にせまられて・・・ という側面が大きいようです。 日本人も随分と靴の着用時間が長くなり それに伴い、足のトラブルも増えつつあります。 足の痛みは表情を曇らせ、おしゃれを制限し活動範囲を狭くします。 いつまでも自分の足で立ち、自分の脚で移動し楽しく生活する。 先生! それも正にアンチエイジング的な生き方ですよね?
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御隠居@横町
at 2009-12-08 11:46
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米ではたしかにくつはいたままベッドに横たわったりしますけど、欧はさまざまですね。日本の影響がある前から、家の中では靴脱いでた人もいたし……。
ともあれ、おおざっぱですよね。くつはいたまま、テーブルの上に足投げ出し、数分後にはそこに直接パン置いて食ったり……慣れてはいても、やっぱり真似できない。
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icelandia at 2009-12-08 12:51
いつも果敢に美女を操り操られている先生が、足の爪如きで腰が引けるとは・・・なんとも小心でかわいい!オトメゴコロに通じるものを感じます(笑)。
やはり実体験なさってナンボかと思います。ぜひ体験してきてください。お供が必用であれば、立候補します!
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at 2009-12-08 20:02
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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n_shioya at 2009-12-08 21:06
miki さん:
覚悟ができ次第よろしくお願いします。
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n_shioya at 2009-12-08 21:07
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n_shioya at 2009-12-08 21:11
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n_shioya at 2009-12-08 21:12
ハドソン さん:
来年はこのポドロジーを普及させるのもアンチエイジング・ネットワークの課題の一つです。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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