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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
ここ数年、親しい友を何人か失った。
その多くが癌である。 昨日は配偶者の中学時代の親友を一緒に見舞ってきた。 僕も昔から親しくしてきた友である。 咽頭がんで、転移もあるという。げっそりと痩せ、抗がん剤で体も弱っていた。 その帰路、 “彼女にこのカードを渡したの”と、教会で買ったカードを配偶者からみせられた。 そこには、M・パワーズという女性の「足あと」という詩が書かれていた。 『 足あと ある夜 わたしは 夢を見た 神さまと二人並んで わたしは砂浜を歩いていた ・・・・・ 砂の上に 二組の足あとが見えていた 一つは 神さまの そして一つは わたしのだった ・・・・・・・ しかし最後に わたしが振り返って見たとき ところ どころで足あとが 一組だけしか 見えなかった ・・・・・・・ 「わたしの愛する子どもよ わたしは けっして お前のそばを 離れたことはない お前が もっとも 苦しんでいたとき 砂の上に 一組の 足あとしかなかったのは わたしが お前を抱いていたからなんだよ」』 僕は思わず自分の後ろを振り向いた。 するとそこにはずっと後ろまで、ひと組の足あとが続いていた。そして、ところどころに二組の足跡があった、詩の場合とは反対に。 「そういうことでしたか、」僕は改めて神さまに感謝した。 この美しい詩が友人になんらかの慰めを与えてくれたことを祈る。 そしてここにその原詩の全文を付け加えておく。 FOOTPRINTS One night I dreamed a dream. I was walking along the beach with my Lord. Across the dark sky flashed scenes from my life. For each scene, I noticed two sets of footprints in the sand, one belonging to me and one to my Lord. When the last scene of my life shot before me I looked back at the footprints in the sand. There was only one set of footprints. I realized that this was at the lowest and saddest times in my life. This always bothered me and I questioned the Lord about my dilemma. "Lord, you told me when I decided to follow You, You would walk and talk with me all the way. But I'm aware that during the most troublesome times of my life there is only one set of footprints. I just don't understand why, when I needed You most, You leave me." He whispered, "My precious child, I love you and will never leave you never, ever, during your trials and testings. When you saw only one set of footprints it was then that I carried you." by Margaret Fishback Powers
by n_shioya
| 2009-12-22 23:19
| コーヒーブレーク
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Comments(14)
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船長
at 2009-12-22 23:35
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そういうことでしたか…
長きにわたり離れていたと思っていましたが、抱かれていたのだとは… 生まれてきたことを二度と苦しむことなく、この世に生をうけたことに感謝し 役目を見つめながら生きていこうと思います
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アヤメ
at 2009-12-23 01:47
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今 シアトルは朝の8時です。空は暗く雨です。もうすぐ雪が降るかもしれません。今日のブログで 私は泣きました。クリスマスも感じれないほどDissertationとOral Examの勉強です。夜中 独りで勉強してても 独りじゃないんだ...って メリークリスマス
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あやめです
at 2009-12-23 03:33
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先の投稿をした後 反省しました。私の孤独はたいしたものではないのです。病の床にある人、戦争や餓えの中にいる人を思ったら そういう人にJesusが先に働いて欲しいナって...昨日 貧しい街の教会のゴスペルを聞きに言った時 「冷蔵庫に食べ物が入ってることを感謝しよう」と牧師さんが話していました。私の家の冷蔵庫には 食べ物がたくさんあります...
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at 2009-12-23 11:44
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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icelandia at 2009-12-23 16:57
信者ではありませんが、心に染みる詩ですね。
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さぼてんの花
at 2009-12-23 18:49
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n_shioya at 2009-12-23 23:49
船長さん:
苦しい時はこの詩を思い出してください。
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n_shioya at 2009-12-23 23:51
アヤメさん:
ヘッセのイリスのように、心の音楽を大切にしてください。
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n_shioya at 2009-12-23 23:52
ハドソン さん:
この詩の神様は、日本人の神様にとても近い存在ではないでしょうか。
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n_shioya at 2009-12-23 23:56
icelandiaさん:
自分にとって大事なのは、その人が“詩人”かどうかということである、とシャガールは言ってました。 もちろん彼の言っている詩とは、文字による表現手段に限りませんが。 つまり詩魂とでも言うべきでしょうか。
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n_shioya at 2009-12-23 23:57
さぼてんの花さん:
共感してくださる方が増えることをうれしく思います。
感激に水を差すようで申し訳ありません。
この詩、知ってますが、こうだったっけ? と思って、調べると、名前のリンク先のように複雑な事情で、バージョンがいくつもあり、複数の作者が著作権を主張しているようです。
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n_shioya at 2009-12-26 23:24
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Occaniaslanda
at 2011-07-19 02:09
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hello !!!!! I’m still waiting for some interesting thoughts from your side in your next post.
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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