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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「生きる意味」
え!マジ、この男。
題名を見て一瞬そう思った。
生きる意味」上田紀行著とある。岩波新書の赤版だ。

b0084241_205620100.jpg今時こんなことを大上段に振りかざすなんて、頭がおかしいんじゃないかと共感を覚えて買ってしまった。

読み始めると、著者は文化人類学の教授だけあって、現代人の病巣を見事に暴いて非常に読み応えがある。
最終章の冒頭のパラグラフが、全体の要旨のまとめになっているで、ここに引用する。

『さて、「生きる意味の病」から出発して、私たちはようやく未来を展望できるところまで到達した。「人の目」と「効率性」によってがんじがらめになって、私たち自身の「生きる意味」が見失われているところに私たちの時代の病はある。それ故、いま私たちに求められているのは、私たちひとりひとりの「生きる意味」の自立である。しかし、一見私たちの自立をもたらすように見える、新自由主義的なグローバリズムは私たちをますます効率性と他人からの評価に縛りつけ、私たちの「生きる意味の再構築」をもたらすものではない。
今こそ、経済成長や数字に表わされる成長といった、私たちや私たちの社会を外から量的に見る見方だけでなく、「生きる意味の成長」といった人生の質に関わる成長を考えるべきではないか。そうした「内的成長」をもたらす社会への転換が求められているのである。それは私たちが自分自身の「喜び」と「苦悩」に向かい合うことから始まる。そして、それは私たちの間のコミューニケーションの在り方の転換でもある。「内的成長」を育むさまざまなグループが生まれ、さらに仕事、学校、家庭といった場が私たちの「内的成長」の場へと転換していく。私たちのたどってきた道筋はおおよそ以上のようなものであった。・・・』

これだけでは何のとこかわからない、という方は是非原著をお読み下さい。決して後悔しませんよ。
なぜなら、この本に書かれていることは空理空論でなく、著者が体当たりして得た実体験から生まれたものですから。

ちなみに今僕はアンチエイジングにのめり込んで、高齢者のQOLが最大の関心事となっている。これすなわち生きがいの問題である。
だが本書を読んで、現代の若者の生きがい喪失の方が、はるかに深刻な問題と感じた。
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by n_shioya | 2009-12-30 20:19 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by ミカロ at 2009-12-30 21:09 x
「若さ」とは、何物にも代えがたい
価値のあるものだ。

でも、若けりゃ全て許されるのか?

若くても生き甲斐もなく
心は老齢以下という輩は多数。
誰もが平等に年をとるのに。

今の高齢者のほうが、遥かに内的成長があるに違いない。

20年、30年後、アンチエイジングというのも憚られる程、
現在における若者賛美というか、創られた若さを崇拝する文化
(一億総ロリコン文化)に踊らされてしまったしっぺ返しで、
酷いことにならなければいいけれど…。
Commented by n_shioya at 2009-12-31 23:12
ミカロ さん:
今の若者を無気力にしたのは?
われわれの責任かもしれませんね。


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