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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
温泉文化
アメリカ留学の八年間、一度も日本食が恋しくなったり、更に言えば日本に帰りたいとは一瞬たりとも思ったことのない僕だったが、一つだけ懐かしく思い出すものがあった。
それが「温泉」である。

僕にとっての「温泉」は、山間の、出来れば渓流のほとりにたたずむ鄙びた日本の宿。
湯煙りと共に夕餉の香りも漂ってくる、まあ、手っ取り早いところでは、箱根の早川沿いの、木賀、底倉、宮の下そして強羅といったイメージであった。
勿論、駿河湾の雄大な落日を楽しめる、伊豆の西海岸の宿の露天風呂も悪くはない。
日本の温泉文化は世界に冠たるものである。

正月三ヶ日後の三日間を過ごした、三重の榊原温泉もまさに僕の好みにぴったりの宿だった。
昔清少納言のお気に入りだったとどこからか聞きこんで、去年の暮れから配偶者に、是非とせがまれての温泉行だった。
どうやって清少納言との関わりができたのか、そんな詮索も忘れてのんびりと過ごすことができた。

そこは幸いに観光地の賑わいもない、また、爺むさい湯治場のイメージでもない、まして熱海などがその地盤沈下の原因となった、いわゆる宴会客目当ての歓楽街でもなかった。
今若い女の子の間では“温泉ブーム”だそうだが、いまあげた三ッつのタイプの温泉街はどれもお呼びでないという。
日本の温泉文化はそれなりに尊重するとして、今の若い人が求めているのは、新しいスパ文化ではなかろうか、例えばヨーロッパ風の。

と考えて、以前、日本にもヨーロッパ風のスパ文化を起こしたいと思い、ドイツ、フランス、イタリアなどのスパを廻ったことがある。
スパの老舗バーデン・バーデンでは、市長に招かれて市庁舎まで出向いた。ブロンドの魅力的な女市長だった。
彼女の意見は明快であった。
スパには三つの要件があるという。
まず、劇場。その時僕たちは、幸いなことにキリアンの三つの舞踊団の合同公演を見ることが出来た。
そしてカジノ。立派な造りである。昔ドストエフスキーがスッテンテンになって追い出されたという。
更には競馬場。残念ながらその時にはレースが行われていなかった。
つまり、スパでの保養は長期ステイを前提としているわけだ。ドイツでは2週間までは国の健康保険?がカバーしてくれるという。
日本では、保険のカバーどころか数日の有給休暇さえ取りづらい状態だ。

というわけで日本にヨーロッパ風のスパ文化を導入するのは至難の業といえる。
だが、まだ未練は残っている、アンチエイジングの為にも。
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by n_shioya | 2010-01-07 23:23 | アンチエイジング | Comments(4)
Commented by valkyries at 2010-01-08 09:01 x
先生、「温泉旅館」は世界中どこにもない、日本が誇れる立派なコンテンツですね。私は最近ビジネスで温泉ホテル・旅館の再生にも関わっているのですが、スパの三要件等、今回のエントリーも大いに参考にさせて頂きます。
Commented by n_shioya at 2010-01-08 10:17
valkyries さん:
一緒にスパを立ち上げませんか。
メディカルスパとかいろいろ言われていますが、まだ成功した例はありません。
アンチエイジング・パークという構想を唱えている人もいますが。
Commented by あやめ at 2010-01-08 17:50 x
女性としてはカジノとか競馬は余り興味が無いかもしれません。だけど
アンチエイジングをベースとしたコンセプトで スパを 健康的な食事や啓蒙する講義や 瞑想や グループセラピーなどを入れたら いいかもしれません。 そして 一人でも参加できるような雰囲気なら 仕事をしている女性でも 心の洗濯に 参加したいと思うのではにでしょうか。 
Commented by n_shioya at 2010-01-08 23:19
あやめ さん:
なんとかアンチエイジング・パークまでこぎつけたいと思います。
そのためには、こちらもアンチエイジングに励まねば。


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