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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「薔薇族」
現役の時だったからもう20年近く前のことだったと思う。
学会でサンフランシスコに来て、ヒルトンかどこかに泊っていた時のことだ。
高層ホテルの部屋の窓から下を眺めていると、マーケット・ストリートだったか、大勢の人が集まりパレードが始まった。
部屋の掃除に来たメイドに聞くと、ゲイ・インターナショナルというお祭りだという。
しばらく部屋を空けなければならぬので、散歩がてら通りに出てみた。

ブールバードは観客でいっぱいである。
デコレーションの飾られた車が通るたびに、歓声が上がり、紙吹雪が舞う。
その中、ひときわ高い喝采とともに、黄色のオープン・カーが登場した。そこに仁王立ちで、絣の浴衣をまとって観客に手を振っているのは、旧友「伊藤文学」ではないか。小学校卒業以来だから最後にあったのはもう半世紀も前。でも、車には大きく「ブンガク・イトー」とローマ字で書かれている。
やがて車は通り過ぎたが、彼がこちらに気づく距離ではなかった。

小学生時代、文学といういささか変わった名前の為、彼はいじめの対象だった、今ならば、「悪魔」と名付ける親もあるくらいで問題にはならないだろうが。
自身は異性愛者だが、仕事として「薔薇族」というゲイの為の雑誌を編集し、その道のオーソリティだとは噂で聞いていた。
だが、その小学校のクラスメートの彼に、50年ぶりに、サンフランシスコで出っ食わそうとは。
部屋に戻ってからもしばらくは呻いていた。

自分にその卦はないが、僕はゲイに偏見はない。
日本では、“御稚児さん趣味”といって、どちらかといえば格式のある風習の感がある。
だが、留学当時はまだ欧米ではゲイはご法度だった。皆ひた隠しにしていた。それでもやはり人の知ることにはなる。
古くはオスカーワイルド、そしてチャイコフスキー。
禁断の木の実だから、なお美味なのか。
その為に一生日の目を見ることのなかった優秀な外科医も個人的に知っている。
だが、そのためか、元来の性格なのか、ゲイの方は概して心がやさしい。

粗悪な類似雑誌に押されて「薔薇族」は苦戦を強いられ、何回か廃刊の憂き目にあっているという。
ところで彼にはあれ以来会っていない。
よし、一度訪ねて行って、励ましてやるかか、“誤解”をおそれずに!
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by n_shioya | 2010-02-09 20:17 | コーヒーブレーク | Comments(12)
Commented by ミカロ at 2010-02-09 23:27 x
大学時代に薔薇族を見た衝撃は今でも忘れられません。
確かにあのグラビアのインパクトとは違い
私の周りのゲイの方も概して心がやさしいな~。
ストレートなだけで、概してくだらないも多い現実です。
Commented by icelandia at 2010-02-10 00:05
持つべきはゲイ友です。特にアメリカでゲイ友がいなければ安心して疑似デートもできなくて、私は困ってしまうことでしょう。ストレートの男性よりもずっと付き合いやすく、女性の気持ちを敏感に察していただき、本当に助かります。ただ、日本ではまだまだ偏見が強く、特に世代が上に行けばいくほど風当たりが強いようです。ゲイも女性もマイノリティなので気が合うのかも、とも思うこともあります。
ちなみに、世界で初めて公にゲイであることをカミング・アウトした首相がアイスランドで奮闘中。
Commented by 宇山です at 2010-02-10 02:21 x
ニューハーフの友人・知人が多い宇山です。
(なぜかなあ?)

塩谷先生を元気づけるために、
取っておきの美人ニューハーフとミーティングをセットするので、
お早めに体調(とくに心臓と視力でしょうか・・・)を整えてくださいね!
Commented by けろっぴ at 2010-02-10 11:52 x
80年代、エイズが流行っているNYに移住して来まして、ゲイの友人が少なからずいました。編み物を習ったり、一緒にいて安らげる人たちが多かったです。ただ、ほとんどの方がエイズで亡くなってしまいました。どれだけお葬式に行ったことか。

そして90年はじめ。たくさんのゲイの人たちが、NYからサンフランシスコに移動していきました。そしてそれから約20年...今は32人いる私の部署に、ゲイの人はふたり。ふたりとも結婚しておりまして、ひとりはアドプションした子供がふたり。先日も職場のパーティに連れてきていました。私の職場、世間で言うところのお堅いところなのですよ。ちなみに、このふたり、とってもいい人たちで、仕事、かなり出来ます。

チャイコフスキーもゲイだったのですか。ルキノ・ヴィスコンティも、フランコ・ゼフィレッリも、そしてアラン・ドロンもそうだというではありませんか。これでは世の女性はどうしたらいいのでしょう...というより、私はどうしたらいいのでしょう...
Commented by 御隠居@横丁 at 2010-02-10 21:24 x
以下、男性のことです。
英米の作家は8割方そちらとか、ピアニストはほとんどそうだとか、指揮者にも多く、先生が前に記事にした今は亡き超有名スーパスター指揮者はそちらでも有名で、日本来ても15歳くらいの稚児さんあてがってもらってたって噂もありますね。
ルネサンス期の画家のような若い頃から工房、イギリスのパブリックスクール、デザイナーの世界のような男だらけのところは今でもホモセクシャルの温床とか。
わたしもそちらには興味も偏見もないので、どうでもいいのですが。
Commented by n_shioya at 2010-02-10 22:36
ミカロさん:
実は僕、まだ「薔薇族」は見たことがないのです。
Commented by n_shioya at 2010-02-10 22:37
icelandia さん:
するとあなたと気の合う僕もひょっとして・・・
Commented by n_shioya at 2010-02-10 22:38
宇山です さん:
期待してますよー、首を長くして。
Commented by n_shioya at 2010-02-10 22:41
御隠居@横丁 さん:
ここまで市民権を得てしまうと、面白みがないというかどうでもいいという感じですかね。
Commented by n_shioya at 2010-02-10 22:42
けろっぴ さん:
ならばレズは如何?、など、悪い冗談はやめておきます。
Commented by ミカロ at 2010-02-10 23:09 x
レズは同性なぶん、受け入れがたいものがありましす…。
けろっぴいさんに同意。
いい男はみんなホモ。私もどうしたらいいんでしょう!
Commented by icelandia at 2010-02-11 03:13
アイスランドへ行くと、男性がとびきり優しく、私は全員ゲイだと思っていました。少なくとも北米であれば、絶対に”あの”しぐさや話し方はゲイに分類されます。が、アイスランドでは全員が見事に肉色系ストレート。私が最後のゲイの砦だと4年間信じ続けたあの方も、ガールフレンド持ちでした orz. お困りの女性のみなさん、ぜひアイスランドへ!!


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