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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
都市型原始人
富良野塾の記録「谷は眠っていた」を読み終えた。
b0084241_07221.jpg2週間前、これをもとにした芝居を観た時に買い求め、その日から読み始めて今日やっと読み終えたのである。
通常なら半日で読み終える嵩の本だ。
だが、芝居以上にインパクトが強烈で、2,3ページ読んでは休み、又2,3ページ読むというありさまだった。

富良野塾の立ち上げの血みどろの闘いも、芝居ではやはりエンターテイメントとしてのオブラートがかかる。
本の方も塾長倉本聡の語りとそれを支える塾生の日記だが、演技以上にその場の光景が生々しく迫ってくるので荷が重く、休み休みでないと彼らの軌跡をたどることができなかった。

自然回帰」の重要性はよくわかるが、改めて塾長にお伺いしてみたいのは、
①それが演劇修業に特に必要だと考えられた理由は?
②他の分野でも同じように役に立つ人間修業なのか?
③それにしてもこれほどの過酷な設定が不可欠なのもか?

実は僕も一時期医者として、どこまで文明の利器を捨てることができるが、真剣に考えたことがある。青木晃先生の言う「都市型原始人」の具現である。
高度の先端技術と、原始的な勘と言うか本能との共存の可能性ともいえる。
その一つとして僕はあるときから、病院内でエレベーター、エスカレーターを使わず、地下から9階まで毎日何回も階段を上がりおりすることにし、退官まで20年ほどそれを続けた。

非能率と言われるかもしれない。
だが、そのきっかけは、毎日の診療生活の中で、寸秒を争って患者に駆けつけなければならない事態がどれほどあるか、改めて考えたことに始まる。
そのようなことは、脳外科などは別だが、少なくも僕の専門では年に数回あるかないかだと気がついた。
ならばゴルフなど、ストレスに満ちた無駄な運動で日曜日をつぶすより、毎日階段を上り下りしたほうが、一挙両得ではないかと気がついたのである。

文明の利器はあくまで道具である。必要な時に使いこなせればよい。道具の奴隷になることはない。まして、そのために人間に本来備わっている五感が機能不全に陥るとしたら、ハイテクの導入にもより慎重になるべきであろう。
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by n_shioya | 2010-03-27 23:24 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by HOPE at 2010-03-28 21:31 x
本当に「どちらが道具かわからない」状態になる機器は苦手です
そう言いながらも巻き込まれて行くのですが…
若者とはますます会話が成り立たなくなり…難しいですね
Commented by n_shioya at 2010-03-28 22:20
HOPE さん:
それが都市型原始人の悩みです。


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