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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「不幸な国の幸福論」
久しぶりに読み応えのある本に出会った。
加賀乙彦の「不幸な国の幸福論」である。b0084241_0325288.jpg
本名は小木貞考、医学部の二年先輩である。
どういうわけか医学部出身者には文筆家に転向する者が時折現れる。昭和23年卒では故阿部公房、そしてあの世界的な評論家の加藤周一は18年卒だが2年前に他界した。

この本は「幸せになれない日本人」の秘密を解き明かし、幸福になるための発想の転換法を伝授する、と扉には書かれていてその章建ては

第一章 幸福を阻む考え方・生き方
第二章 「不幸増幅装置」ニッポンをつくったもの
第三章 幸福は「しなやか」な生に宿る
と続き、さすが精神科医だけあって、すべて納得のいく分析だが、アンチエイジングに関わるものとしては最終章の
第四章 幸せに生きるための「老い」と「死」
が特に読み応えがあった。

その中で強調されている「喜ばれる喜び」が老年期を支える、という項は、全く同感で、僕も常日頃説いているところだ。
キレル老人が増加した背景とキレルのも老化現象の一つの二つの項は、すでによく知られていることのようだが、僕自身最近珍しくキレタ経験があり、いまだに恥ずかしく思っているので、『肉体や外見の老化は比較的すんなり受け入れられた人でも、目に見えない「心の老い」となるとなかなか認められない』というくだりはまことに耳が痛かった。
だが問題は、肉体や外見と違って、「心の老い」はそれを認識する器官自体の老化なのでよほどの自覚と自戒が必要となることだ。

最後の項の「死を思うことはよく生きること」はよく聞く言葉であるが、恥ずかしながら僕は今まで、自分自身で「死生観」を問い詰めたことがなく、丁度これからの優先課題と考えていたところなので、今はコメントを控えたい。
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by n_shioya | 2010-04-04 21:15 | アンチエイジング | Comments(2)
Commented by mayumayu at 2010-04-04 22:04 x
昨日の新現役ネットで初めて先生のお姿を拝し、お話を伺いました。
ファンになりました!
ブログの存在も知り、過去の分も読みまくっておりました。
ここ数ヶ月、心身ともに調子がよくなく、弱気になっておりましたが
楽しくやっていこうと思います。
生まれた時から両親に「何歳までにいい旦那さんと結婚して」と
呪文のように言われ続けて独身のまま42になりました。
それに抗して来た訳ではないのですが、
年齢や性別で区切られてがんじがらめになり、
もうどうでもいいんだと、わかって自由に生きているはずなのに、
やはり奥底のところへは、親への面目が立たない、孫の世話を
することを当てにして定年後の生活を考えることしかしていない父に
申し訳ないと、重く心にのしかかっているところもあります。
これも“エイジング”に支配されているよくない例かと存じます。
でも、昨日の会で光が射しました。ありがとうございました。
Commented by n_shioya at 2010-04-05 22:27
mayumayu さん:
ありがとうございました。
一番いいのは、自分は自分と開き直られることではないでしょうか。
子供といえども親とは別の人格であり、親が子供の幸せを規定できない、というのが子供としてまた親としての僕の限られた経験からの実感です。
どうぞご自分を大切にされ、まず自分で自分を認めることからお始め下さい。それが本当の意味での親孝行にもつながると思います。
話は飛びますが、アンチエイジングはまだ誕生まもない分野です。
僕自身まだ模索しているのが実情です。
皆様のご支援で、やがて来る高齢化社会に生きるもののQOLをどう実現するか、解決の糸口を見出したいと思います。


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