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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
このところ毎週次週のセミナーの準備に追われている。
そして再来週はアンチエイジング・カフェで「メタボのウソとホント」を話すことになり、頭を抱えている。 一つには基準が曖昧というか、根拠に乏しいと異論が続出している。又、日本の基準は国際基準とかけ離れたところがある。 ちなみに日本の基準では 腹囲:男性85センチ、女性は90センチ以上が必要条件で、 その上 ①血圧130/85Hg以上 ②中性脂肪150mg/dl以上またはHDL40mg/dL未満 ③血糖110mg/dL以上。 の3項目中2項目以上。 となっている。 正直言って僕はこの腹囲が気に入らない。メタボリックシンドロームの中核は内臓脂肪にあるとしても、身長に関係なく腹囲だけで内臓脂肪を規定できるのか。又、なんで女性に甘いのか? この基準が打ち出された後で僕は厚労省の担当に聞いた。 何故あんなバカげた数値を出したの? 先生、もうあんな数値は気にしないでください。これで十分メタボリックシンドロームという考えが定着したのですから。 確かに内臓脂肪、高血圧、高脂血症そして高血糖は相関があり、シンドロームX,または死の四重奏と呼ばれた時期があった。 今のメタボリックシンドロームは、内臓脂肪を中核に据え、その他の生活習慣病の度合いを加味して、代謝異常をコントロールし、予防へシフトしていこうという試みと言える。 今度のアンチエイジング・カフェでは、今なぜ内臓脂肪なのか、そして他の三つの病態の相関関係は?を参加者に分かりやすく解説する義務があるが、当の講師が未だに混乱から脱却できないでいる。 まだ2週間ある。「講師よ頑張れ!」と自分自身を励ましている。
by n_shioya
| 2010-04-06 22:56
| 食生活
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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