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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
[そうかもう君はいないのか」
家から数分のところに「港の見える丘公園」がある。
その一角の森の中に「神奈川文学館」があり、常設の展示のほかに年に数回、神奈川ゆかりの作家の特別展を開催している。

b0084241_2304322.jpg丁度連休中は、最近亡くなった千ヶ崎在住の城山三郎展をやっているので覗いてみた。

僕は彼の熱烈なファンの一人と思っている。
総会屋金城から遺作に至るまで、ほとんど読みつくしていたと自負していたが、その数倍の作品を書いているのを知って驚かされた。
だが、その中で最も好きなのは、そして僕が最も傑作と思うのは短編ではあるが、騎兵中佐、西男爵を描いた「硫黄島に死す」だ。

城山には一貫した「男の美学」があったように思う。

「男子の本懐」にしても、「官僚たちの夏」にしても、「落日燃ゆ」にしても、皆その美学にかなう男たちの生きざまであった。
男の土性骨というか、分かりにくければ、いまの宇宙人首相に最も欠けている資質である。
でも、と僕は考える。これはあくまで城山三郎の描く人物像であって、本人たちがどこまでそれを意識していたか。又、人間である以上、もっと矛盾を、そして場合によってはどろどろしたものを抱えていたのではないだろうか。
現に、「落日燃ゆ」の広田弘毅の場合でも、彼の取った行動が開戦に結びついたという資料も最近では取りざたされているようだ。

僕はそれでいいと思う、それだけ城山の美学にかなう男たちが希少価値を持つことになり、彼の小説の主人公の魅力が増すのだから。
むしろ彼の遺作、妻の思い出を書いた「そうか、もう君はいないのか」と読むと、その美学に最も近い男は作者自身ではなかったかと感ずるのだ。
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by n_shioya | 2010-04-29 21:59 | コーヒーブレーク | Comments(7)
Commented by valkyries at 2010-04-30 08:24 x
先生、城山三郎は本のタイトルにも独特のセンスがありましたね。「(通産)官僚たちの夏」「毎日が日曜日」「粗にして野だが、卑ではない」等。また女性描写が苦手だったのも、彼らしいです。
Commented by HOPE at 2010-04-30 08:35 x
「そうか君はもういないのか」は比較的最近ドラマ化されたせいか友人達との話題に何度か上りました
毎度「こんな風に愛された奥様は幸せだよね…」という話になり…
今いかにそういう夫婦が少なくなったかと感じました
「そもそも会話が成り立たないのに、言葉なくても通じ合う程の関係なんて有り得ない」とか
「だいたい親の世代からしてこんな関係見たことない」とか
でも皆が同意したのは「こういう強くて弱い美しさのある男性には女はついていくよね」という意見でした
今は女が強く図々しくならなくちゃいけない時代なんでしょうかね
Commented by n_shioya at 2010-04-30 23:15
valkyries さん:
「もうきみには頼まない」もいい題ですね。
Commented by n_shioya at 2010-04-30 23:18
HOPE さん:
でも、城山三郎の配偶者として務まったのですから、それなりの自我が確立された方だったのはないでしょうか?
Commented by HOPE at 2010-05-01 21:20 x
まさしく!
「自律していながら支える道を選ぶ」か
「肩肘はって自立した女を前面にだすか」 という点で語ったのでした
ホントに生きにくい世の中なのかも知れません
嘘が多いですから…
Commented by n_shioya at 2010-05-02 22:01
HOPE さん:
アメリカでさえ、かつての女権運動の闘士べティ・フリーダンが“男社会で認めらる業績を上げ、なお且つ女性性を保つことがいかに難しいか”と述懐しています。
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