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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
それでも日本人は「戦争」を選んだ
“この本読んでみたい”と配偶者が雑誌の紹介記事を指し示したのは、加藤陽子の「それでも日本人は戦争を選んだ」であった。
彼女にしては珍しいことだ。
“あなたたちは墓場まで太平洋戦争を引きずっていくのね」とよくからかわれるからだ。

昭和一桁の男は未だに太平洋戦争の亡霊に取りつかれている。
何故、日本はあんな愚行に出たのか?いずれは日本軍の為に殺される運命にあった者たちの呻きである。

あの本が評判になったとき、なんどか買おうかと手にしてやめた覚えがある。もう戦争関係の本で、我が家の床は抜けそうになっているし、もうこれ以上真相は出てこないだろうという感じがしたからではあるが、本音は、「日本人」と一括りにされていたからだ。
開戦時に10歳、敗戦時に13歳の子供に何の選択の余地があったろうか。我々は天皇制という邪宗の犠牲者にすぎない。

ともかく配偶者の希望なので買ってきて、こちらが先に読み始めた。
素晴らしい本である。
栄光学園の歴史部の生徒たち、中1から高2までの20名ほどの学生を相手の五回の討論内容で、実に分かりやすい。

まず歴史とは何か、歴史は科学暗記モノかという議論から始まる。
一回こっきりの出来事という点では、再現性とコントロールを前提とする実証科学ではありえないことは確かだ。
だが、と加藤先生は言う。
誰でも政治を動かす立場の人は、決断するにあたって過去の歴史的事件を想起し、それに影響を受けるではないか。そのこと自体、歴史にはある原理的なものが含まれているということの証ではなかろうか。

これが序章で、あとは日清戦争、日露戦争、 第一次世界大戦、満州事変と日中戦争、太平洋戦争と5章が続く。
やっと日露戦争まで読み終えたとことだが、これからが佳境の筈。
これまでの近代史は事実の羅列か、水掛論争が多かった。
彼女がこだわるのは事実とその背後関係である。非常に納得がいく説明で,わかりやすい。
子供や孫ども全員に読むことを勧めるつもりだ。
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by n_shioya | 2010-05-01 21:58 | コーヒーブレーク | Comments(1)
Commented by HOPE at 2010-05-02 22:48 x
事実というのは非常に掴まえるのが難しいことがありますよね
様々な力関係で事実が歪められたり、なかったことにされたり…
それをどこまで冷静に拾い上げ繋がりを見出だすか…
日清戦争から章が組まれていることが興味深いです
少なくとも学生時代に繋がりを持って教わった覚えがなく、
個別バラバラに覚えこまされ、すっかり歴史嫌いになった身としては…


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