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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
幕末史
幕末史_b0084241_7243766.jpg又歴史本にはまっている。
半藤一利の「幕末史」である。以前に彼の「昭和史」を読んで、わかりやすく、また論旨もなるほどと納得したものである。
彼は僕より一年先輩。ちょうど同じような経験をし、同じように悩み苦しみ、同じように歴史の不可解さを感じた組なので、その説明も我々世代にとっては痒いところに手が行く感じである。
そこで買い置きしてあった「幕末史」を、目の保養にと読み始めた。

さて、その幕末史だが、著者に言わせると我々が教わったのは、「薩長史観」にすぎないそうだ。
彼の先祖は長岡藩で、祖母からは耳にたこができるほど、裏返しの史観を聞かされて育ったという。
“明治新政府だの、勲一等や二等の高位高官だのとエバッておる奴が、東京サにはいっぺえおるがの、あの薩長なんて連中はそもそもが泥棒そのものだんで・・・”
そんな風に、ガキの時分にごく自然に薩長嫌いになっていったという。

“というわけで、これから私が延々と皆さんに語ることになります幕末から明治11年までの歴史は、「反薩長史観」となることは請け合いであります”と著者は冒頭で断っている。

“評価は後世の歴史の審判にゆだねる”、という格好いいセリフはよく耳にするが、著者同様僕も、どうせ歴史は権力者が自分を正当化するために歪曲してきた半ばフィクションと割り切ることにしている。

このところ、篤姫やら竜馬だの幕末ものの大河ドラマが人気を呼んでいるが、あまりテレビは見ない方なので、どちらの史観を取っているのか気になるところではあるが。
by n_shioya | 2010-05-09 22:52 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by だんぷ at 2010-05-11 07:19 x
歴史そのものにようやく興味を持った身としては、テレビも効果絶大です
「どちらの視点か」というレベルにはまだまだ到達できませんが…
つまらない記憶ばかりの
授業で嫌いになったことを思えば、
偏って煽られれば簡単に信じたかも…と自分の思慮の浅さを感じてしまいました
Commented by n_shioya at 2010-05-11 21:25
だんぷさん:
真実とは何か、結局は藪の中ということになりますね。
事実を確認すればといっても、その事実の選び方と切り取り方で、都合よく捻じ曲げることもできますから。


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