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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
この水曜日は東急セミナーたまプラーザ校の「見た目のアンチエイジング」第二回目である。
その準備でスライドを選んでいたところ、2年ほど前の僕のシミ治療のフォトが見つかった。 ずっと以前から,僕の左ほほに2×3センチほどのうすい茶色のシミがあった。いわゆる老人性色素斑である。 自分では全く気にならなかった。 又、“50過ぎての男の顔は履歴書”と言うくらいだから、何も「履歴書」を改ざんすることもないだろうとほっておいた。 が、たまたまクリニックで新しいレーザーを、特にシミ用ではない汎用レーザーだが、入れたのでどれほどシミに効くか試そうということで実験台になったのである。 五回ほどできれいに消えた。その後、クリームだの日焼け防止だの、院長からうるさいことを言われたが、僕はずぼらにほったらかしにしてきた。 だが、改めて鏡で見ても、いまだに再発はないようだ。 フォトは施術開始前と中途過程二枚、そして施術終了時である。 三年前のことを今思い出しているが、治療が完了してシミが消えた時、今まで全く存在も意識していなかった周辺の小さな点状のシミが気になり始め、よく美容外科の患者が、目的とする手術が成功すると、次から次へと他の部位が気になり始める心理が実感できておもしろかった。 シミにもいろいろな種類がある。大別すると約十種類。その中には下手にレーザーを当てると悪化するものもある。シミのレーザー治療はまず診断が重要だ。 そのなかで老人性色素斑は最もよく見るタイプの一つで、幸いレーザーがよく効く。 また、汎用器でなく最適のタイプのレーザーなら、一、二度の照射ですんでいたかもしれない。何によらず、何にでもよいというものは、何にでもそれ専用のものにはかなわないということの一例であろう。 だが、それを言い出すとレーザーの場合、5,6種類は揃えなければならなくなるので、ほとんどのクリニックでは、2,3台をうまくこなして対処しているのが現状である。 ところで50以降の男の顔は「履歴書」と言ったが、50以降の女の顔は? それは「請求書」だと言った人が居る。それを言ったのは男に違いないだろう。
by n_shioya
| 2010-11-15 22:30
| スキンケア
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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