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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
沢木耕太郎 『旅の夢、夢の旅』
その作品はほとんど読んでいないのに、なぜか贔屓にしたくなる作家が居る。
沢木耕太郎はその一人だ。
反対に、ほとんどの作品を読んでるくせに、あまり親しめない作家もいるが、その名前は控えておく。

20年ほど前、知り合いの女性ジャーナリストから、“沢木さんて素敵な方。是非一度お会いになって。”と言われたのが、丁度「深夜特急」が評判になった頃だったと思う。
“先生のように格好いい”という彼女のセリフは全くのお世辞にしても、やはり何となく気になる存在ではあったが、お会いするチャンスもなく今まで来てしまった。

その沢木耕太郎の講演会が今日、ホテルオークラで開催された。
題して『旅の夢、夢の旅』。
いかにも沢木好みの題である。
“旅が仕事となり、今では夢にまで行きたいと思うところがなくなってしまったが、唯一つ、20年間行きたいと切望しながら心理的に踏み切ることができなくてここまで来てしまった場所が一つだけあった”という。
それはスペインの山村、セラ・ムリアーノである。
あのキャパの出世作、「崩れ落ちる兵士」の撮影現場とされている。
そこについ最近、やっと訪れることができたというのが、今日の講演の内容だった。
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あの「決定的瞬間」のフォトに関しては、その後、やらせではないかと色々取りざたされたことは知っていたが、まだそれが尾を引き、キャパの伝記を翻訳した沢木としては、その真贋にこだわり続け、ついに究明のために現地検分の旅に出たという。
その結論は来年発表する予定なので、今日のところは・・・と結論は濁されたが、どうも印象はのようだ。
やらせではないが、銃弾に斃れたのでもなさそうだ。では、ということになるが、僕も憶測は控えておく。
ともかく一人歩きを始めた真実でない出世作を抱えたキャパの苦しい胸の内を忖度するあたりの沢木の語りには胸を打つものがあった。

そして「沢木耕太郎」自身は?
まことに爽やかな男である、惚れ惚れするような。
その旅の仕方は破天荒ともいえることなのに、まるで近所を散歩してるように、ノン・シャランに話を進められる。僕は完全に沢木耕太郎の虜になってしまった。
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by n_shioya | 2010-11-21 21:52 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by mayumayu at 2010-11-22 02:30 x
私は、この何年もずっと、クリスマスイブは沢木さんの何とも
言えない癒される、そしてあたたかいお声に包まれて過ごしています。
J-WAVEで毎年恒例になっている番組です。
先生も今年は是非、お聴きになられて下さい。
Commented by n_shioya at 2010-11-22 18:50
mayumayu さん:
一夜明けた今でも、何かほのぼのとした感じが残っているのは、貴女のおっしゃる沢木さんの癒しでしょうね。


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