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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「アメリカと共に沈みゆく自由世界」を読み終えて。
先日ご紹介したカレル・ヴァン・ウォルフレンの「アメリカと共に沈みゆく自由世界」をやっと読み終えた。
目から鱗とはこのことだろうか。いや、漠然と感じていた不安、特に20世紀後半からのアメリカに対する不信感が、鮮やかに解き明かされたと言うべきか。
全体を論評するには、あと一、ニ度は読み返さねばならないので、とりあえず序章の一節を引用する。
これが著者の言わんとすることの要旨ともいえるので。

“1991年に旧ソ連が消滅する前、世界には「自由世界」と呼ばれる一角があった。そしてアメリカはまぎれもなくそのリーダーであった。冷戦が終結した当時は、「自由世界」の国々の政治、経済的な環境は有望に思われた。だが現実には悪い方向へ、そしてさらなる状況の悪化へと、突き進んでいった。この先、これらの諸国がたどるであろう道筋を見通すとき、それが一層悲劇的な局面へと向かっていくさまが私の眼に映る。世界がかくも不幸な状況に陥った背後には、さまざまな原因があるわけだが、その中で一つはっきりしていることがある。それこそが変容しつつあるアメリカに他ならない。二〇世紀後半,アメリカはみずから率先して比較的平和で安定した世界秩序を築いた。ところがいまこの国は、戦争を行い、国際金融秩序を破壊しつつある。つまりアメリカは、この地球上に混乱をもたらす存在へと変容を遂げたのである。”

この変容したアメリカを正道に引き戻す、つまり“チェンジ!”と声高らかにワシントン入りしたオバマは、無残にもその無能ぶりを露呈したとウォルフレンは断罪している。
確かに、変節か、抵抗勢力に屈したのか、そもそもその器でなかったか、いずれにせよ、オバマ率いるアメリカが、ヨーロッパそして日本を含む自由世界を、破滅へと導いているという著者の論旨は、まことに説得力がある。

これまでアメリカは良くも悪くも、偉大な実験国家であった。
それが今、フランケンシュタインのごとく変貌して、世界を脅かしているといっても誇張ではないようだ。
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by n_shioya | 2011-01-25 21:44 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by ぽん at 2011-01-26 13:54 x
塩谷先生がお読みになっているのなら、とamazonで注文してしまいました。

この本を購入した方のレビューの中に以下のような表現がありました。

"アメリカという国では、タクシードライバーが「俺だっていつかは金持ちになるかもしれない、だから、富裕層への増税には反対だ」と喋るような悲喜劇が存在する。 "


オバマ率いるアメリカは、トップダウンもできなければ、ボトムアップもできない。そんな国が世界を脅かす脅威になってしまったとは・・。

先生のお書きになる日記は非常に面白いです。
ありがとうございます。

Commented by n_shioya at 2011-01-26 21:53
ぽんさん:
また、本の感想をお聞かせください。


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