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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
映画「オーケストラ」
それは現代のおとぎ話だった。
おとぎ話には鬼婆か悪魔か、悪役が必要である。
“おとぎ話って意外に残酷な話よね”と配偶者は言う。
確かに、お姫様が残酷な仕打ちに会うほど、結びの“目出度し、目出度し!”が効果的になる。
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映画「オーケストラ」では、悪魔は共産党書記長だった。
そしてその被害に苦しむのは、党に楯ついて粛清された元ボリショイオーケストラ指揮者アンドレと楽団員たち、そして数奇な運命のヴァイオリンの天才少女レアである。
実はレアの母親はヴァイオリニストで、夫と主に同じ粛清で命を失い、赤子の時にレアはモスコー駐在のフランス大使館員だったギレーヌに保護され、自分の出自を知らない。
その後ギレーヌはパリでレアをヴァイオリニストに育て、そのエージェントを務める。

粛清から30年。
ひょんなことからアンドレは昔の仲間を結集し、パリでチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏することになる。そしてアンドレがソリストに選んだのが、レアであった。
それは30年前、書記長の弾圧でアンドレたちとレアの母親が果たせなかった夢のコンチェルトであった。
そしてレアは其の時初めて自分の両親の運命を知ることになる。
コンチェルトはフィナーレを迎え、嵐のようなスタンディング・オヴェーションのなか、壇上でアンドレレアは固く抱き合う。
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「チャイコフスキー、モーツァルト、パガニーニ、シューベルト、シューマン…クラシックの名曲の数々にのせて贈る、寄せ集め楽団が巻き起こす奇跡の物語!」とプログラムには書かれている。

それを現代のおとぎ話、と僕は言った。
だが、“目出度し”で終わらない悲劇が現代でもなお連綿と続いているのではなかろうか?
北朝鮮、中国、そして中近東からアフリカの専制主義、全体主義国家の中で。
そしてロシアも。プーチンなどはこのおとぎ話の悪魔、恐怖政治の張本人の一人だったではないだろうか。
そう思うと慄然となる、映画の感動が大きかっただけに。
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by n_shioya | 2011-02-04 21:38 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by ruhiginoue at 2011-02-05 00:09 x
しかし、音楽だけは他の芸術とはちがい、全体主義とか独裁体制のほうが盛況になるものです。
それを誤魔化すこの映画は「オーケストラの少女」がモルガン財閥のプロパガンダだったのと同じで、安っぽい反共宣伝でした。
Commented by n_shioya at 2011-02-05 22:23
uhiginoueさん:
ヒットラーとワグナーといったところでしょうか。
ただ、日本の軍歌のほとんどが短調で、勇ましい歌詞とは裏腹のメロディーなのは面白いですね。
「オーケストラの少女」がモルガン財閥のプロパガンダとは知りませんでした。


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