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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「木漏れ日の家で」
今日は「映画の日」だった。
岩波ホールでの「木漏れ日の家で」。ポーランド映画である。
如何にも岩波ホール好みの、しっとりした映画だった、しかもモノクロである。

この頃、岩波ホールに行く時は、そばの学士会館に車を留めて、中のカフェで食事をしてから行く習わしになっている。
カレー、ハンバーグ、スパゲッティのたぐいだが、値段も手ごろで味も悪くない。
昔、学士会館は古臭い、鹿鳴館みたい、とくさしていたが、最近違和感がなくなってきたのは、当方も鹿鳴館になってきたということだろうか。
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其の映画だが、主人公は91歳の老女。
主演女優自身、この撮影の時に91歳だったという。
親の代からの田舎の古い屋敷に住んでいて愛着があるが、都会に住む息子の家族は見向きもしない。
毎日の話相手はフィラデルフィアという名の老犬である。この演技がまた素晴らしい。
紆余曲折の後、其の家を手放すことにするが・・・

死んだ方がまし」という原題だが、邦訳が「木漏れ日の家で」となっているように、林の中のこの古い家も主人公と言えるほど、魅力的に映されている。殊に古い歪んだ窓ガラスたちが。日本でも昔の洋館で見るでしょう、あの飴色をして波打ったガラスを。

後半に流れるドップラーの田園幻想曲が、木漏れ日の家とその住人の心の揺れ動きを見事に奏でていた。

それにしても主演女優は91歳とは思えぬほど身のこなしがしなやかで、演技も巧みである。
凛として、とはこういう時に使う言葉だろうか。
美しく老いる”ということは可能であると、この映画は教えてくれる。
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by n_shioya | 2011-04-21 22:41 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by HOPE at 2011-04-22 08:56 x
強く興味引かれる映画です。
「家はその人を表す」とよく言われますし、
この15~20年の書店の陳列を思い出してみると、
"住まい方"や"快適な暮らし"、"家事"の為の指南書がどんどんと幅をきかせ増える一方
整理の裏ワザ、収納マジック、風水、断捨離…次々とブームになっていますよね
社会や経済の閉塞感とは反比例!
「家」の大切さに付く人が増えたということでしょうか?
唐突かもしれませんが、マザーテレサの言葉を思い出しました
「世界平和の為に何ができるかですって…まず家に帰って家族を愛することから始めなさい」
決してただのブームではなく、その家族を愛する「土台」としての家を整えると考えるなら素敵です
それを自然と実践できれば美しく老いることも自然とついてくるのかもしれないと感じます
主人公がどんな心の動きで手放す決心をしたのか、生まれ育った息子が母の心に思い至ったのか、
それにどんな生活をなさっている女優さんなのか、まで気になります
Commented by n_shioya at 2011-04-23 07:59
HOPEさん:
そう、どんな女優さんなのか、気になります。現在95歳で現役を言う話ですので。
この映画では、「家」のもつ「家族「と「住みか」と両面が交差している感じです。


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