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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「ボローニア紀行」
「人間が壊れてしまったのだろうか、と思うしかないニューズが毎日報道される中で、人間の尊厳がどこにあるかを、きっちりとすっきりと考え直すことのできる、日常の旅の案内記」
と解説で小森陽一が述べている、井上ひさしの「ボローニヤ紀行」と読み終えた。

20年ほど前の夏。
スペインでの国際学会を終え、我々日本の形成外科医の一行はイタリアの旅に出た。
ベニスに二泊し、その後はバスでアペニン山脈を越え、フィレンツェにバスで移動する予定だった。
と、出発間際に“ボローニアに寄りましょう!”と言いだしたのは新潟大学の星君だった。
ボローニアには世界最古の大学がある。そして16世紀の初めにボローニア大学のタリアコッチ教授が、上腕から皮膚を移植して、決闘で失われた鼻を再建したのが、形成外科の始まりとされている。
“タリアコッチ教授に敬意を表せねば”というのはもっともなことである。
しかも、ボローニアはアペニン山脈のふもと、バスツァーのルート上にある。
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ボローニアは古いレンガの町並みの魅力的な街であった。
大学町でもある。
其の擂り鉢状の木造の解剖学教室の正面にタリアコッチ像は、我々を見下ろすように安置されていた。
我々はボローニアでランチをとり、そのままフィレンツェに向かった。

だが、ランチだけで素通りするはあまりにも惜しい都市であることを、井上ひさしさんの御本で知った。
また、なぜ世界最古の大学がボローニアで生まれたか、そしてなぜ形成外科という革新的な外科が誕生したか、井上さんの御本は解き明かしてくれる。

井上さんとなれなれしく呼んだが、それほど面識があるわけではない。
講談社に勤めていた次女が、井上さんの担当をさせられ、数回お会いしただけである。
だが、それだけの出会いでも今でも心に残る方だった。
惜しい方を亡くしたものである。
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by n_shioya | 2011-05-02 18:46 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by 船長 at 2011-05-03 09:18 x
なんて魅力的な街でしょう!
それにしても最初2行の解説文が気になります
「壊れてしまったのか」という疑問すら無視することに慣れて
しまいに気づきもしなくなるのではと…オソロシイです
どんな内容で、この解説がついた部分知りたいです
Commented by n_shioya at 2011-05-03 21:41
船長さん:
ご質問には改めて・・・


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