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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日、三男から約束の時間に遅れるが、という電話が携帯に入った。
何か一緒に仕事をしているのが足に熱湯がかかって火傷になり、某大学病院の皮膚科で治療を受けているからという。 別に某大学では悪いわけではないが、この親父だってかつては形成外科医として火傷の治療を専門にし、日本熱傷学会の会長まで務めた男のはずである。 “なんで俺に知らせなかった?”というと、 “いやー、ちょっと、忙しい親父を煩わしくなくて…“ と歯切れが悪い。 と、昔のことを思い出した。 次男がイェール大学に留学中のこと。赤ん坊にやけどをさせてしまった。 慌てて手元にあった「家庭の医学」の火傷の項を“ふん、ふん”うなずきながら読み始め、最後の執筆者の名を見て“やべぇ、親父が書いている”と言って、本を放り出し、早速救急室に赤ん坊を連れていったことがある、とあとで嫁さんから話を聞いたことがある。 僕は家では信用がない。 我が家は無医村だと配偶者は公言する。 彼女が最初の妊娠でつわりで不調を訴えた時、頭が痛いならと精神科に送り込んだ前歴があるのでやむを得ない。 弁解にはならないが、当時の女性誌に「決して医者とは結婚するな」という記事があった。 「貴女は人類愛に燃えた崇高な男と結婚したと思うかもしれないが、その崇高さは、昼間のうちに患者のために使い果たし、貴方のもとに戻ってくる男は医師ではなく、其の燃えカスである。」 配偶者がそれを見つけ、「もう手遅れね」とため息をついたとは、以前書いた記憶があるが。
by n_shioya
| 2011-09-10 22:39
| 医療全般
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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