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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
癌とアンチエイジング
このところ訃報に接することが多い。
真夏と真冬は高齢者には鬼門のようだが、80歳という大台も一つの山場のような気がする。
今まで年甲斐もなくのさばってきた昭和一桁だが、このへんで我が身を振り返ってみることも大事かもしれぬ。

高齢化が進めば、癌が増えても当たり前かもしれないが、それにしても若い人を含め、知人で癌の宣告を受ける人が増え続けている。
そのたびに思うのは、アンチエイジング等「能天気」なことを言っている場合か、という苛立ちである。

だが冷静に考えれば、アンチエイジングに励むことは、そして若さを保つことは、癌の予防につながると考えていいだろう。
昔外科医をやっていたころから、僕は癌は外科の病気ではなく、内科的な治療の対象と考えていた。
外科手術は、例え癌を切除しても、機能を奪い、醜形を残すからである。
だが、僕の言う内科的とは、いわゆる狭い意味の抗がん剤ではない。
これは全身の細胞を多かれ少なかれ生涯を与えるからである。
癌細胞は静状態でも毎日無数に発生すると言う。それが発病につながらないのは、免疫機能が働き、癌細胞を退治してくれるからである。
その意味で、究極のがん対策は免疫脳の活性化でなければならぬと、外科医の僕でも思う。
だが、それがまだ開発されないうちは、次善の策として抗ガン剤、放射線そして外科手術も必要であろう。

癌は自己の細胞の反逆である。
その点で、自己免疫疾患とも共通の面がある。
つまり人間は、自分の中に自己を破滅に導く因子を抱えている。
どうしてこんなことになったのだろうか。
僕が取り組んでいる大テーマ「人間の愚かさの生理学的基盤」の一つともいえる。

ともあれ、アンチエイジングは、細胞の働きを正常化することで、癌の予防にも役立つはずである。
又、最近では笑いの効果なども云々されているから、アンチエイジングを唱える「能天気」な精神構造にも、癌の抑制効果が潜んでいるのかもしれない、など、都合よく考えている。
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by n_shioya | 2012-01-11 23:35 | アンチエイジング | Comments(3)
Commented by 船長 at 2012-01-12 18:52 x
いつも拝読させて頂いていますと、好奇心と前向きな心を持ち続け、
適度な運動と栄養に気を配り、少々つまらないようでも
いわゆる「規則正しい生活」を日々着実にこなす…
そんな生活をなさっていることこそが最も大切なことなのだなと
痛感します。
「能天気」さも、その生活に裏打ちされているからこそのものではないかと。
次々と原因不明の病、重篤な病や新しい病がのさばるのも
「早く基本のキに気づきなさい」と試されている気すらするのです。
病に倒れた方個人のことではなくて、人間全体の問題として
のしかかってくるという感じでしょうか。
それは、対症療法の限界と正しいものを見抜く目など
色々なバランスのように思います。
どなたかが亡くなることで気づくことはさらに大きな悲しみとなるのですが…。
Commented by 御隠居@横丁 at 2012-01-12 21:03 x
癌も老化だといいますね。
老化による細胞新生の狂いと。
アンチエイジング研究で画期的な予防なり治療が生まれますか。
Commented by n_shioya at 2012-01-18 21:51
船長さん:
臓器別の、タコつぼ的な研究でなく、もっと高みから俯瞰した新し医学が生まれる必要があるようです。


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