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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
[最強国の条件」
読み始める前に其の評を書くというのは著者に失礼かもしれないが、この中国系アメリカ女性、エイミー・チュアが書いた「最強国の条件」は、序の文とあとがきだけでも、其の違例ともいえる行為を誘発させる魅力がある。
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まず序文から、
「(前略」
この本での私の主たる関心は、1990年代後半に、当時のアメリカを形容するのに使われていた『最強国』(ハイパーパワー)という概念である。
(中略)
『最強国』の歴史において、肝要は勃興と、また不寛容は衰退と、密接に結びついている。そうだとすれば、寛容政策を続けることによって『最強国』は何時までも世界を支配していられそうなものである。だが残念ながら、事はどうやら、それほど簡単でないようだ。
“衰退の原因は、寛容さによって撒かれるのが常である。”
そう、すべての『最強国』の事例に置いて、寛容さは不寛容の源なのだ。そして寛容さはやがて天井にぶち当たり、『最強国』社会の中に対立関係と憎悪を生み出すことになる。何かをきっかけにして、ついには暴力の大波が襲いかかり、『最強国』の衰退がはじまる。
(後略)」
今のアメリカの苦悶を的確に言い当てているとおもう。

では、“アメリカが選択すべき未来”はなにか?
それは、これからゆっくりと読ませていただくこととする。

最後にあとがきから、
「(前略)
むろん、いくらアメリカが寛容だと言っても、それが極めて不完全な形に置いてであるのは百も承知だ。だが、現に私の両親は吸い寄せられるようにしてアメリカにやってきて、この地で成功をおさめている。アメリカ社会は、書くも貧しい中国系移民の夫婦が、大成功を収めることを許してくれたのだ。私たちはアメリカ人に同化していったが、それも自分たちで望んでそうした結果である。こんなアメリカは、やはり寛容な社会だと言わざるを得ないというのが偽らざる感想である。
(後略)」

帰化したアメリカ移民だけでなく、他国民の大方もアメリカに対して持つ愛憎の心情を、見事に言い表しているではなからうか。
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by n_shioya | 2012-01-30 22:51 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by HOPE at 2012-02-01 22:37 x
不完全さの魅力と言いますか、自分の尾を追いかけてグルグル回る犬の様に
どこまで行くと不寛容にになるのかおそるおそる浸る寛容の魅力と言いますか…
何とも哲学です
Commented by n_shioya at 2012-02-02 16:22
HOPEさん:
そのあたり、著者が々料理するのか、読了後報告いたします。


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