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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「美しい老年のために」
中野孝次といえば「清貧の思想」(1992年発行)がよく知られているが、2004年に78歳でなくなるまで、7、80冊の著書を出版されている。
其の中の一冊、「美しい老年のために」を山で読みふけったので、其の感想を一つ、二つ。
彼の一貫しての主張は、今の物質主義、効率主義に対するアンチテーゼというか嫌悪感であり、理想とするのは「徒然草」の兼好の、そして良寛の世界である。
確かに僕も老境に近づくほどに、彼の言ういい意味での世捨て人的な「美しい老年」の生き方に共鳴しないでもない。

だが僕の考えでは、元来人の価値観は人様々であり、そこに面白さがあり、老年期の特徴はその価値観の開きというか多様性が増大していくことである。
この個人の価値観は、ある意味でその人の好みの問題であり、そこへ善悪的な判断を持ち込むことは、如何かとも思う。
つまり価値を論ずるとき、「好悪」と「善悪」とには混同せず、ある程度の線引きが必要ではないかということだ。

例えば徒然草第百十三段
___大方、聞きにくく、見苦しき事。老人の、若き人に交わりて、興あらんと物言ひいたる。
を引用し、
“此れなぞは現代でもよく見かける光景で、老人が若者の中に混じって、若者の興味をひきそうなことをしゃべりちらしているのだ。それも自分が若者言葉に通じていることを示すため、流行語を交えなどして、最新の流行や風俗について話す。きているものも若者風。
そんな老人を見かけると、兼好ならずともわかしでも「見苦しき事」と眉をしかめてしまう。私の美意識に合わない。」
此れには大いに異論がある。若さの秘訣は「好奇心」にあるとは、僕だけでなく、大方の認めるところだろう。「好奇心」とは、平たく言えばミーハー精神である。老人が若者と同じ事に興味を持って何が悪い?
もちろん中野孝次が言いたいのは、「若者におもねる」のは醜いというのは解らないではないが。
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by n_shioya | 2012-05-13 22:50 | アンチエイジング | Comments(2)
Commented by HOPE at 2012-05-14 10:34 x
まさしく「おもねる」匂いが嫌なのでしょう…私の身近な"若き人に交わる老年"の方々は、実にご自分が楽しんでいらっしゃるので、全く見苦しくなぞなく…むしろ見習いたいです
若者言葉を知らずとも聞けば楽しそうに聞き入り、格好も自分流、新しい機器も自分なりの活用をなさり…
見ている方が苦しくなる、或いはむずがゆくなるような対応はなさいませんね
Commented by n_shioya at 2012-05-14 22:21
HOPEさん:
そうですね。
僕も安心して、究極のミーハーに務めます。


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