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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日で「日本再生医学会」は三日間の会期を終えた。
その間、パシフィコ界隈は会員証を首から架けた参加者で溢れていた。国際学会も同時開催のため,外国人の姿も多かった。 参加者は全部で何人ぐらいだったろうか、ここ数年でずいぶんな大所帯になったものである。 再生医療とは,患者本人の細胞を使って臓器を創生する技術といえる。 まだ臨床面での活用は皮膚や軟骨そして心臓疾患の一部などに限られるが、未来の可能性は無限である。 また,発生生物学的な興味は尽きない。 今回は医師以外に関連分野の、特に工学関係の様々な発表があったが、臓器を作る枠組みとしての材料学だけでなく、いろいろな工学的なノウハウが医学と結びついてきたのも嬉しい。 例えばインクジェットプリンターの仕組みを,細胞の三次元構築に応用しようと言う富山大学の研究など,其の発想の意外性には驚かされた。 僕は昔、生物学者を志した。中学の頃は遺伝学に魅せられていた。 それ以外に僕の道はないと思っていた。 親父も医者になれとは言わなかった。 だが,農学部の教授であった伯父に“信幸なあ,一生研究する自信はあるか?“といわれ,研究の経験のない中学生はビビってしまい、”悪い事は言わんから、医者になれ。其の方が親父さんも喜ぶぜ”と言いくるめられ、科学者の道を捨てたのを未だに引きずっている。 こうして今、再生医療の展開を目の当たりにすると、出来るものなら発生生物学者として、人生をやり直したいとまで思う。
by n_shioya
| 2012-06-14 22:16
| 再生医療
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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