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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
考える葦
この所何かの折りにふと頭をよぎる「想念」がある。
たいして深刻な問題ではない。それほど頻繁でもない。が、二三日に一度の割りか。そして暫くは考え込んでしまう。
どちらかといえば、漠然とした感じの問題だが、しいていえば、“神よ、何故人間をお造りになったのですか”と言う問いかけといえるであろう。

といっても病気等、苦しみに耐えている時ではない。
まして「神よ、貴方は面白半分に私達をお造りになり、あとは知らん顔だ。」と運命を呪ったゲーテのミニヨンの琴引きの爺さんの嘆きとも違う。
幸か不幸かその様な悲惨には未だ相手にされた事はない。

又、決して「哲学的な命題」といった、だいそれたものではない。
つまり、「実存哲学」のように、神があろうとなかろうと俺たちに関係はないといった、すねた態度をとろうとしているのでもない。

むしろ反対に、何か「心の満たされた瞬間」、それもごくささやかな事。
例えば庭のクロッカスの芽が開いたとか、久し振りに子供たちと揃って夕食をしたとか、ごくありふれた毎日の出来事の中である。
そして、そのささやかな幸せを味わいながら、“ああ、この為にこそ我々は生かされているのだ”と納得する。

だが、同じその時である。こんなちっぽけな事の為に、神よ、貴方は私をお造りになったのですか?と疑問が頭をもたげるのは。
例えば、大事業をなし遂げるとか、大発見をしたとかいうのではなく、こんなささやかな事に安らぎを感じ、満足してしまう自分自身、つまり人間という被造物が不甲斐なく感じられてくるのである。
しかも何十億という人間の一人、一人がささやかな営みに満足し、その同じ満足が子供達へと引き継がれ、繰り返されていく。
いわば文明の進歩と無関係の所に幸せが存在するという事の割り切れなさかもしれない。

だれでもこう感じるのかどうか分からない。僕だけがひねくれているのかもしれない。
人間は「考える葦」であるという。
大宇宙の神秘に思いをいたす事の出来る理性が自分自身を眺めた時、余りにもささやかな己れの姿にとまどっているのかもしれない。

言って見れば僕の疑問は、「自意識過剰の葦のつぶやき」ということになろうか。
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by n_shioya | 2013-01-20 21:59 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented by HOPE at 2013-01-23 08:35 x
ことあるごとに浮かぶ疑問、想念です
でも生かされていると思うことが一番腑に落ちますね
Commented by n_shioya at 2013-02-06 10:27
HOPE さん:左様ですね。


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