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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
「赤い靴」
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“ベンツはあなたの「赤い靴」ね。”
先週からコルセットを巻いて運転を始めた僕に、配偶者は言った。
50年以上前に人気を集めた、アンデルセンの童話を下敷きにしたこのバレー映画は、主演の美人バレリーナ、モイラ・シェアラーの魅力もあって、一世を風靡したといっても過言ではない。

原作の荒筋はこうだ。
“あこがれの「赤い靴」をいったん足にはめた少女が、其の靴の呪いで靴を脱ぐことが出来なくなり、死ぬまで靴とともに踊り続ける”。
製作に参加したサドラー・ウェルズ バレー団には、マーゴット・フォンテンという世界一と称されたプリマがいたが、モイラ・シェアラーのほうがはるかにフォトジェニックということで、選ばれたという。
確かに、主人公のヴィッキーが、まなじりをけっして自分の宿命と対決するあたり、あの悲壮感を湛えた妖艶さは、赤毛の美女、モイラ・シェアラーならでは、と誰もが納得した覚えがある。

ところで僕は18才で免許を手にしてから、今日まで60年以上車を乗り続けている。
8年間のアメリカ留学時代は勿論、今でも、毎日の通勤は自分の運転で、電車にはまず乗らない。
海外旅行の際も、現地の空港でレンタカーを借り出し、すべての行程を車でこなし、最後に空港で車を返すのが習わしである。
僕が運転を躊躇したのは、中国とインドだけだ。但し、エジプトとアフリカにはまだ行っていないが。

年間走行距離約3,4万キロ。5,6年で20万キロ走ったところで買い換えるのが常である。今の前の車などは、30万キロ走ってから子供に譲り渡したほどである。
そんな調子だから、本当は僕は電車の乗換えが億劫なだけで、決して運転が好きなわけではないといっても、どういう訳か誰も信じてくれない。

「あれほどの事故の後、運転は怖くないの?」配偶者は聞く。
「あの時は同乗者で、僕は運転してなかったから」と答える。
また近頃、ことに事故以来、子供たちの間で、何時どうやって親父から免許証をとりあげるか、と密かに陰謀がささやかれていることも知っている。
だが、親父がこの頃「アンチエイジング」など言う怪しげな学問にこっているのは、死ぬまでハンドル捌きは鮮やかに、またアクセルとブレーキを踏み間違えぬよう、最後は免許証を抱いて棺桶に入りたいためだと、お前らは知っとるか?
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by n_shioya | 2013-01-21 20:16 | アンチエイジング | Comments(2)
Commented by HOPE at 2013-01-23 08:36 x
私の赤い靴はなんでしょう??と考えてしまいました
Commented by n_shioya at 2013-02-06 10:27
HOPE さん:さぁ?


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