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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
形成外科の目的は“メスで患者のコンプレックスを解消すること”にある。 その原因が、傷跡であろうと、容貌の悩みであろうと患者にとっては同じ「心の痛み」である。 こう信じて僕は長い間、「心の悩み」を癒すためにメスを握ってきた。 そして北里大学では、時には精神科の助けも借りてきた。 しかし本当に、「癒し」になったのだろうか。 いつも成功したと思うほどうぬぼれてはいないし、いつも失敗だったとも思いたくない。 自分でもうまくいったと思い、患者さんにも満足してもらったという、確かな手応えをつかんだこともある。 その反面、不満な患者にののしられたこともないではない。 だが、ほとんどの場合は、感謝はされても本当に満足してくれたのかしら、と不安なことが多い。 確かによくはなった。しかし完璧と言うことはあり得ない。 よくなった分より、至らぬ分にさいなまれるのが形成外科医ではなかろうか。 そして患者さんの本音は? しかし、この道を選んだことに悔いはない。又、生まれ変わっても同じ道を選ぶだろう。 そして、今ならこうもできたろう、いやああすれば完ぺきだったのだがと、未練はつきない。 だがそうして生まれ変わって形成外科医をやり直しても、やはり最後には足らざる部分にこだわるのではないだろうか。 それが形成外科医の性(さが)というものだから。
by n_shioya
| 2013-02-04 20:47
| 美容外科
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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