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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
短し、されど太し
パリもオペラ座のあたりは、銀座通りとあまり変わらない。
オスマン通りをオペラ座へむかって歩いて行くと、左にプランタン、ギャラリー・ラファイエットとデパートが並び、まるで銀座のど真ん中にいる様な錯覚におそわれる。事実、歩いてる人の大半といったら大袈裟かもしれぬが、まあ日本人の観光客の多いのにはがっくりきてしまう.
私もそのパリーの美観を損ねる一員として、学会でパリ滞在中の或る秋の午後、プランタンのメンズ館、「ブルンメル」を覗く事にした。
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“これからスイスですって、寒いわよ。そう、「ブルンメル」で冬物を買ってらっしゃい、私がお供するわ。”
と、パリに住み着いているB夫人の通訳で買い物にでかけてきたのである。
先ず,長袖のシャツとセーターを買った.
次はジャケットである.
アメリカやヨーロッパで服を買われた方はお分かりだろうが,日本人の体形にあった上着を探すのは容易でない.胴体に対してむこうの服は腕が長すぎるのだ.腕に合わせると当然ながら裾が短くなる.
これは我々が胴長の為ではない,連中の腕が長すぎるのだと私はB夫人にぼやいた.
ともかく腕捲くりすることにして,茶のスエードのジャケットを一つ買った.
最後はズボン下である.そのものずばりはないので,タイツで我慢する事にした.売り子の出して来たのはえらく長い奴で,これじゃ足の長さが倍もある.とB夫人に言ってもらうと,売り子はなにやらペラペラと巻くしたてる.
“足が太いから,穿けばその分短くなるんですって,”とB夫人は面白がっている.

買い物は終わりにして,外へ出てカフェに入った.日差しは強いが,空気はサラッとしている.レモネードを飲みながら手足の長いのや短いのが行き交う様を私は暫く眺めていた.

幸いスイスは思ったほど寒くはなく、厚着の必要はなかった.
が,折角なのでホテルの自室でタイツを試してみる.太い毛すねをむりむり新品のタイツに押し込むと,癪だが足の先まで丁度ピッタシ入ってくれた,ああ!

そして日本に戻った.
お土産と一緒に,ジャケット,セーター,シャツ総て子供たちにとられてしまった.が,タイツだけは希望者もないまま,長い事納戸の洗濯紐にスルメの様に吊る下がっていたが,やがて何処かにしまいこまれて,今日迄ずっと日の目をみていない. 
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by n_shioya | 2013-03-25 21:26 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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