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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
母の日に想ったこと
最近ご近所でなくなられた御婦人がある。
80歳ぐらいだったろうか。
一人息子さんは50近いがまだ結婚せずに、一緒に住んでおられたはずなので、お悔やみをと思っていたら、今日聞いたところでは、その息子さんも後を追って亡くなったと言う。
親子の情というのは、人さまざまかもしれないが、それほどまで思いつめてかと思うと、わが身に比べいささか複雑な思いになった。
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だが僕も子供の頃は全くの母親っ子だった。
気が弱くて、泣き虫でいつも母親にまつわりついていた。
そして母親は絶対的な存在だった。
それが在る夜突然、母親が「ただの女の人」になってしまったのである。
中学の1,2年の頃だったと思う。
何もきっかけがあったわけではない。
「目から鱗」というのはこの際適切な表現ではないかもしれないが、突然ベールというかオーラが剥ぎ取られたのである。
ひどく不安に駆られ一つ違いの姉に告白した。
彼女は言った。
“それでいいのよ。もうこれであんたも一人前の男になったのだから。”

そう、これは誰にでもある「親離れ」の過程かもしれなかった。
だが、僕の場合はそれが瞬時に起こり、しかも恥を晒すようだが、母親への自然の愛情も雲散霧消してしまった気がするのだ。
勿論何も恨みを抱いているわけではない。むしろ覇気のない、ほっておけばホームレスに甘んじていた筈の僕を、人並みまでに叩き上げてくれたことを感謝している。
だが、そこで止まってしまう。

99歳の誕生日を目前に母が亡くなった時、人並みに涙を流さなかったたのが,未だに引っかかる。
僕は母への愛情があまりにも薄いのでは、とマザコンをもてあましている方々にまで、引け目を感じてしまうのである。
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by n_shioya | 2013-05-18 20:18 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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