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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
マドレーヌを紅茶に浸して口にした時、其の「匂い」が昔の子供の頃の想い出を呼び起こし、「失われた時を求めて」プルーストの自伝的長編小説の旅は始まる。
匂いはそれほど原始的な感覚なのだ。 嗅覚を司る神経は、大脳から其の枝直接鼻腔天井に出張しているから、最も脳と直結した感覚器だと、学生時代の講義で教わった覚えがある。 其の割に、日常では等閑視されることが多い。 外つ国を訪れて、時差ぼけでウロンな脳が先ず感じるのは其の街の、其の人々の「匂い」ではなかろうか。 これは、事前にガイドブックなどには記されてない、又考えもしない異文化の洗礼といえる。 マーケットの「生活臭」、又、ホテルの絨毯からのだろうか、「ほのかな香り」。 あ、此の「匂い!」とリピーターはかつての「旅愁」を想い起こす。 我が国には古来から「香」の文化がある。だのに何故「香水文化」はないのだろう。 パルファムも香しいパリジェンヌは強調した。“私たちにとって香水をつけずに外出するのは、裸で人前にでるようなものよ。” “なら、ランジェリーは外してもかまわない、香水さえつけてれば?”と言いたくなったのですが・・・ 「容貌のメッセージ性」など、柄にもないことに首を突っ込んで、改めてメッセージとは何かと考える時、「匂い」こそが、“香しさ”から“強烈さ”まで、最もダイレクトに人に働きかける「メッセージ」ではと考えている。
by n_shioya
| 2013-05-31 19:18
| コーヒーブレーク
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Comments(2)
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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