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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
マドレーヌの香り
マドレーヌを紅茶に浸して口にした時、其の「匂い」が昔の子供の頃の想い出を呼び起こし、「失われた時を求めて」プルーストの自伝的長編小説の旅は始まる。
匂いはそれほど原始的な感覚なのだ。
マドレーヌの香り_b0084241_19181462.jpg

嗅覚を司る神経は、大脳から其の枝直接鼻腔天井に出張しているから、最も脳と直結した感覚器だと、学生時代の講義で教わった覚えがある。
其の割に、日常では等閑視されることが多い。

外つ国を訪れて、時差ぼけでウロンな脳が先ず感じるのは其の街の、其の人々の「匂い」ではなかろうか。
これは、事前にガイドブックなどには記されてない、又考えもしない異文化の洗礼といえる。
マーケットの「生活臭」、又、ホテルの絨毯からのだろうか、「ほのかな香り」。
あ、此の「匂い!」とリピーターはかつての「旅愁」を想い起こす。

我が国には古来から「香」の文化がある。だのに何故「香水文化」はないのだろう。
パルファムも香しいパリジェンヌは強調した。“私たちにとって香水をつけずに外出するのは、裸で人前にでるようなものよ。”
“なら、ランジェリーは外してもかまわない、香水さえつけてれば?”と言いたくなったのですが・・・

「容貌のメッセージ性」など、柄にもないことに首を突っ込んで、改めてメッセージとは何かと考える時、「匂い」こそが、“香しさ”から“強烈さ”まで、最もダイレクトに人に働きかける「メッセージ」ではと考えている。
by n_shioya | 2013-05-31 19:18 | コーヒーブレーク | Comments(2)
Commented at 2013-06-01 01:00 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by n_shioya at 2013-06-01 12:27
テレーズさん:ご無沙汰してます。お元気ですか?
もうすぐ又バークデイですね。


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