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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
楽園追放
今日は又、編集者と本の打ち合わせ。

老化の原因について話している内に、ついつい口が滑って、でもなぜ老化が起こらなければならないだろうというところまで話が及んでしまった。
つまり、人の体がこれだけ精巧に出来ているのに、なぜ病気にならないように神様は作ってくれなかったのか、これは手抜きではないか、と言う日頃の不満の一環でもある。

実はこれには僕なりの答えがある、が、聖書と格闘されたことのない方にはご迷惑ではないかと、遠慮して公表したことはなかった考えである。
ずばり結論を言おう。
原罪に対する罰である。
アダムとイブは神の掟を破ってりんごを食べた。その罪で人類の祖は楽園を追われ死するもとなる、と旧約聖書の創世記には書かれている。
恥の文化である日本に育つと、罪の文化のキリスト教的考えはどうしてもピンとこない。
いったい何が罪なの、といいたくなる。

だが医学を学び、実際にこれほど巧妙に作られた人間の体が、今一歩のところで完璧に至らないことを、又、自分の内に宿る己に背くもの、例えば癌や自己免疫疾患などと対決すると、やはりこれが原罪の結果、つまり罰の表れかと妙に納得がいく。
僕がカトリックの軍門に下ったきっかけとなったのが、この人間の体に潜む矛盾を痛感した時であった。
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“余はいかにしてキリスト教徒となりしか”を主題に内村鑑三は一冊の書を書き上げた。
同様の経験をブログの数行で開陳するのは愚行かもしれない。

実は今回本を書くにあたって、僕はこのような危険水域には足を踏み入れず、「無神論」というか当たり障りのない安全圏内で論旨を纏めるつもりだった。

とすると、著者が言うつもりのないことまで上手く話を引き出すのが編集者の腕とすれば、今日の編集氏は、辣腕の編集者といえるだろう。

ちなみにこのマサッチオの[楽園追放]は左が修復前、右が1980年代に行われた修復後の画像で、後年になって付け加えられた股間の葉が除去されているのが面白い。
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by n_shioya | 2013-07-11 21:44 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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