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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今日は暑さが和らいだので、テラスのデッキチェアに寝そべって頭を休ませている。
そして昔ヨットに乗っていた頃の「船酔い」についてのジョークを思い出した。 “船酔いがひどいと死ぬかと思う。だがもっと苦しくなると死ねないのではと思うようになる” このことは、我々が死を恐れるのは死そのものよりも、病苦をより恐れていると言うことに繋がるのではなかろうか。 この年になると、又おそらく癌患者の場合もそうではないかと思うが、死ぬまでの痛み、苦しみ、これが死の恐ろしさの大きな要因に感じられる。 勿論、別離、喪失のつらさを否定するわけではないが。 亡くなった僕のお袋は造花が嫌いだった、色あいが人工的で、腐りもせずに埃だけが溜まってしまうと。 その感覚が子供の時から擦り込まれているのに今気がついた。 最近では生花の保存の技術も進歩して、何か注入して何年も色艶を保つことも可能になったようだが、なぜか馴染めない。 僕が今「不老不死」を醜くさえ感ずるゆえんだろう。 人も物もうつろうがゆえに美しい。 「一期一会」を尊ぶ気持ちは、人はその出会いが最後になるかも知れぬからこそであろう。 じゃ、お前が最近唱えている“見た目のアンチエイジング”とは一体どういうことだ? 人工物を注入してまで肌を若く見せようとする、矛盾しとるじゃないか。そもそもカモフラージュなら板金塗装屋の方がもっとは巧いぞ。 申し訳ありません。これからもまだ迷い続けます。 “人は努力する限り迷うものだ。” さすがゲーテはうまいことを言ってくれてますね。
by n_shioya
| 2013-07-20 21:53
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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