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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
懐かしの中原淳一
突如、女性の下着売り場に紛れ込んだような、気恥ずかしさをかんじた。
今少し品の良い言い方をすれば、「女の園」にこっそり潜りこんだような。
周り一面に、少女像が飾られ、それを眺めているのも女性ばかりである。
ちらほらと男性も見かけるが、みな初老の男である。
それは中原淳一展の会場だった。
懐かしの中原淳一_b0084241_2145240.jpg

中原淳一。
それは「昭和一桁」には、男性でも懐かしい挿絵画家である。
少女の友、ソレイユなど戦前、戦後の少女雑誌の表紙を飾り、詩も書き、シャンソンを日本に紹介もした。
結婚相手は、当時人気絶頂の宝塚の男役、葦原邦子、ニックネームは「あにき」だった。
なぜ僕がそんなことを?

女の姉妹に挟まれ、二人ともが宝塚狂で、姉は小夜福子の熱烈なファンだった。
だが我が家では、中原純一はタブー視されていた。あんな退廃的な、不健康な、というのが母親の見方だった。
また、必ずしも女性全員に好かれたわけでもなかったように思う。
当時の言葉で、“おセンチ”と片付ける向きもあった。
だが姉は、少女の友をこっそり押し入れにしまい込み、夜中に僕にそっと見せてくれた。

今日は彼の原画や人形を、誰はばかることなく堪能できた。
今見ても違和感がないのは、彼はファッションを、時代を先取りしていたからだろうか。
ちなみに彼の詩の一節を紹介しよう。
「もしこの世の中に、風に揺れる『花』がなかったら、人の心はもっともっと、荒んでいたかもしれない。」

僕も“おセンチ”と言われそうですね。
by n_shioya | 2014-02-08 21:45 | 美について | Comments(0)


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