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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
人はともすれば目的と手段を取り違えるものである。
「健康の為なら死んでもいい」と言う,健康おたくをパロディ化した本が以前出回った覚えがある。 今流行のダイエットも、何の為の減量か冷静に考えて欲しい。 でないと,一日一食とか,炭水化物全廃とか極論が横行し,かつてのファッションモデルのように死亡事故にも繋がりかねない。 更に考えなければならないのは、通常目的とされていることでも,更に其の先の目的の前では,目標に過ぎないと言う事だ。 例えばアンチエイジングの場合。 アンチエイジングは「健康長寿」を目指すと言う。だがそれは当人にとってはあくまで目標のはず。 一歩進んで、それ何のため?を考えて欲しい。それが本来の目的の筈だからだ。 それを高齢者のQOLと捉えた場合、健康長寿は其の為の目標,しばしば数値目標に過ぎない。そしてQOLとは「生き甲斐」につきると思う。 僕のお袋は99歳で身罷ったが, 晩年は6人兄弟の末っ子で兄弟に皆に先立たれ、友人も全て他界した。どうしてか好きだった謡も止めてしまった。 “もう誰もいなくなってしまった。もう生きていてもしょうがない。でも死なせて頂戴、と言ってもアンタも困るでしょうね。” と言われ、ほんとうに参ったことを今思いだしている。 アンチエイジングの究極の目的は,高齢者の「生き甲斐」に焦点を当てねば,と考える所以である。
by n_shioya
| 2014-04-19 18:13
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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