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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
もう半世紀前のことだが、アメリカ留学を終えてサンフランシスコから帰国の途に就く前、フォルクスワーゲンの屋根にテントを積んで、東海岸から西海岸までキャンプ生活をしながら、2カ月かけてアメリカ大陸を横断したことはすでに何度か書いた。
当時のテントは、今の薄くて軽いナイロン製と違い、ごわごわと厚い脂臭い布製のものだった。 だが張るのは簡単で、ピラミッド型の袋状に織られており、四隅を地面にとめてから、中に入って中央にポールを立てて押し上げると、その夜の宿が出来上がった。 今またそのことを思い出すのは、「腹八分」を始めてからの自分の心境の変化に気付いたからである。 アンチエイジングと叫んでいても、僕のはどちらかと言うと言行不一致をひけらかしてきたようなところがある。 碌に運動はせず、食べ物も体に悪いものなら揚げ物でも、ケーキでも大歓迎といった調子だった。 だが、意識して「腹八分」を守るようになって、それに伴ってほかのことも意識して努力するようになった。 バターの代わりにオリーヴ油を使うとか、座っている時でもテーブルの下で、迷惑にならぬ限り膝の筋トレをこまめに行うなど。 丁度、ポールを立てると周りの布がピッと持ち上げられるように。 このようになんでもいい、なにか一つやりやすいことを続けると自然に周辺の事象がついてくる効果を、僕は「ポール効果」と呼ぶことにした。 丁度富士山の頂上が隆起し、それにつれて裾野が持ち上がっていくイメージである。 もうおわかりでしょう、僕の言いたいことは。 アンチエイジングもあまり難しく考えずに、なんでも言い、自分に向いた続けられそうなことからまず始めれば、その一つを続けているうちに他のこともやがてついてきて、バランスの取れたライフスタイルに変わっていくだろうということですよ。
by n_shioya
| 2014-07-15 23:17
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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