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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
父親の自覚
真っ黒な頭が産道から姿を現したとき、分娩室のスタッフは皆一斉に僕に目を向けて吹きだした。
造作が僕にそっくりなうえに、シワだらけで父親と区別がつかぬ位だったと後で言われた。
そして,新生児のくせに黒髪がべったりである。言われてみれば成る程白人の赤ん坊に毛は無い。無い訳ではないが色の薄い産毛は全く目に留まらない。
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だがそれ以上に僕にとっての驚きは,その瞬間に父親としての自覚が生まれた事である。迂闊な事に僕は,結婚すれば子供が出来るという自然の摂理を意識していなかった。そのため,初の妊娠でつわりがひどくなったとき、頭が痛いなど言うので精神科の同僚に送ってしまった。そいつも専門馬鹿で腰椎穿刺までして,全く異常ないと言う。
奥さんは妊娠ですよ,と診断を下したのは病棟の看護婦である。
彼女は正しかった。
どうしてわかった?
だって酸っぱいものを食べたがるんですもの。
異なものをほしがるのは妊娠の調香というのは、看護婦達には常識のようだった。

そして10ヶ月。未来の父親はオタオタし続けた。
生活保護以下のインターンの給与でどうして養って行くかも含め。
だが,我が子の健気なしわくちゃでぬるぬるの姿を見たとき、父親としての自覚が,ドスンと腹に座った。
養育費は?
何とかなるさ。子供は神様の授かりものだそうだから,養育費ぐらい捻出するのは貴方の責任でしょ,と開き直って。
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by n_shioya | 2014-10-03 21:49 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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