ウーマンエキサイト ガルボ Exciteホーム | Woman.excite | Garboトップ | Womanサイトマップ
ガルボウーマンエキサイト
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
教授選は屑屋の仕事か?
ひと頃までは医学部の臨床教授選考は「屑屋の仕事」と揶揄されていた。
それには深—いわけがある。
b0084241_2238304.jpg

まず選考するのは教授会だが、通常、退任教授は選考に加わらない。と言う事は専門外の教授が評価するわけである。
又、臨床教授の資質は「研究業績」、「臨床の腕前」、「教育者としての能力」となるが、まず「教育」に関しては客観評価が難しいので、建前に留めてバイパスされる。
本来なら「臨床の腕前」が最重要な筈だが、これも数値化しにくいのでバイパス。もっとも最近では経営不振の大学病院の統廃合も現実化してきたので、臨床の主任教授の「集客能力」が重要視はされるようになったが。

となると、「客観評価」、端的には「数値化」が容易なのは「研究業績」である。
しかも教授会の半数近くは基礎分野の方である。彼等にとっては研究業績が全てだ。しかも選考対象の教授の分野はド素人である。従って論文の内容ではなく、量が問題とされる。
これが臨床教授選が「屑屋の仕事」と言われてきた所以であるが、屑屋さんに失礼な気がしないでもない。

そこで最近は掲載誌の質が問われるようになった。これはインパクト・ファクター、通称IFという数値が目安になる。つまり数値化が可能と言う事は、「屑屋の仕事」が「コンピューター」に置き換わったに過ぎない。
だがIFは、それぞれの学会誌の掲載論文の引用度数で決まるので、ネイチャーなど基礎分野の雑誌が有利で、臨床の専門雑誌は値が低いので不利になる。

基礎研究を軽視するわけではないが、以上の説明で臨床の腕を磨くより、ラットを相手にしていた方が、「白い巨塔」で生き延びる為には遥かに有利だと言う現状がお解りになったでしょうか?

[PR]
by n_shioya | 2015-01-15 22:38 | コーヒーブレーク | Comments(0)


<< 富士フィルム訪問 学会の正体 >>


woman.excite TOPへ Copyright © Excite Japan Co., Ltd. All Rights Reserved.
免責事項 - 会社概要 - ヘルプ | BB.excite | Woman.excite | エキサイト ホーム