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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
“へ、東大?あれは貧乏人の行く学校でしょ。”軽井沢の閉鎖社会を仕切っていたH夫人はさらりと仰った。
僕は其の時は東大の医学部に籍をおいていた。 確かに閉鎖社会で幅を利かせているのはほぼ「慶応ボーイ」である。癪だが彼等の方が垢抜けていた。だがそういうものさと僕はK夫人の言葉にいささかの違和感も感じなかった。 ところが最近は東大生の半分以上は親の年収が1000万以上だと言う。日本人のどれほどがその年収を得ているだろう。 本人の努力だけでは難しいと言う事のようだ。 これは由々しい一大事である。 まず何事によらず、「一極集中」は良くない。その弊害は安倍首相の暴走でも明白な通り。 そこへ持って来て、東大は「権威主義の温床」である。学生時代,僕は心底東大の授業に絶望していた。僕が言う権威主義とは、“何が言われたかでなく、誰が言ったかで事の成否を決める倒錯した価値観”のことである。 勿論東大にもましな教師はいた。だが大半は陳腐であった。 なによりも昔は大学それぞれに特徴があった。目的に応じて進学を決める選択のメリットがあった。 慶応が経済界なら早稲田は文士。中央大学は弁護士で、京大は哲学等々。 その中で東大は、霞ヶ関の出世コースだけでは情け無い。 安倍首相はアベノミックスの「三つの刃」で、弱肉強食の格差社会を造ろうとしている。教育までも資本と世襲財産に組み込もうとしているようだ。 東大よ、今更“貧乏人の大学に戻せ”とは言わなくても、せめて“貧乏人でも行ける大学”に戻して欲しい。
by n_shioya
| 2015-02-01 19:17
| コーヒーブレーク
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Comments(1)
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by
ruhiginoue at 2015-02-01 22:27
私の知り合いで、東大を出たあと高級官僚が嫌になり他の大学に行って卒業後は教師になったという人が言ってました。
東大法学部を出た者たちは、自分が日本一頭が良くて日本を動かしていると思い込んでいるけど経済がわからない。 それで慶応出が勝手なことをして日本をおかしくしている。 それを言ったら医学も、東大がしっかりしないから慶応から妙に政治力のある人が出て勝手なことをしているのではないでしょうか。
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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