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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
「悪い脂が消える体」のつくりかた
このα新書の著者は京都府立医大の吉川学長。我が国きっての「活性酸素」の専門家で日本抗加齢医学会の元理事長である。 老化の第一原因は「活性酸素」による体全体の錆びであるとかねてから提唱されてきた。 従ってこの新書も、抗酸化を軸にしたアンチエイジング全般の解説書で、脂云々はその導入の一つと言えよう。 話は食生活、運動など、アンチエイジングのライフスタイル全てに亘り、しかも実に讀みやすい。 内容も至極納得のいくことばかりで、最近流行のあれは駄目、これも禁止そしてこれだけで全て解決と言った極論本と違い、全て納得がいき、これならずぼらの僕でも実践できそうだと思わせる。 そして随所にちりばめられた吉川節も楽しい。 例えば「活性酸素」もその一つである「フリーラディカル」については、 “フリーラディカルはペア(対)になっていない電子をもっている原子や分子のこと言います” と言う型通りの定義に続き、吉川節は何故それが害があるか以下のように説明する。 “・・・電子はペアになっていると安定していますが、ペアになっていないと非常に不安定です。若い独身男性を想像してください.一人では不安定なので、何時も誰かにくっつこうと必死です.そしてすでに相手がいる女の人に手を出して、無理矢理くっついてしまうことも。 すると、女の人をとられた男は、また別のカップルに強引に迫ってその仲を壊し…と言うように、体内でフリーラディカルである活性酸素が発生すると、体のなかの細胞は参加して傷つけられ、正常な細胞が減って、脳、血管、臓器など、全身の機能が低下してしまいます。 それがやがては、癌や動脈硬化などの生活病を引き起こす原因となります。・・・” どうです.これほど分かりやすい「活性酸素」の害の説明は聞いたことがないでしょう。
by n_shioya
| 2015-06-22 23:24
| アンチエイジング
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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