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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
患者に対する医者の説明をムンテラという。 ムント(口)とテラピー(治療)を組み合わせた和製ドイツ語だと思う。 今で言うインフォームドコンセントもその一つといえる。平たく言えば納得づくの医療ということになろうか。 だが、医師と患者のコミューニケーションは決して容易でない。 一つには同じ言葉でも両者で取り方が違うからである。 たとえばヤケドの場合、受傷直後に我々は安心させるために,大丈夫よくなりますよと、励ますのが普通である。 この場合、今よりはよくなるから心配しないで、といったつもりでも、患者のほうはよくなるということを、完全に元に戻る、つまり跡形なく治るととりがちである。 そして後で、もっとキレイに治るのかと思ったとうらまれることがある。 すべて相手の立場にたって考えるようになるのには経験が必要だし、完全にこのギャップを埋めることは難しい。 同じことは夫婦でも起こりうる。 ぼくも配偶者も東京生まれの東京育ちである。もちろん二人とも標準語を話しているつもりだ。 だがそれなのに、コミューニケーションが取れないことはしばしばである。 “だから僕たちにも日本語は難しいですよ”、と日本語で苦労している外人には冗談交じりで安心させることにしている。 言葉は魔物である、しかもそこに男女の相違が入ったときは。
by n_shioya
| 2016-02-29 20:09
| 医療全般
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塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
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