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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
ムンテラのむずかしさ
ムンテラのむずかしさ_b0084241_2093134.jpg

患者に対する医者の説明をムンテラという。
ムント(口)とテラピー(治療)を組み合わせた和製ドイツ語だと思う。
今で言うインフォームドコンセントもその一つといえる。平たく言えば納得づくの医療ということになろうか。
だが、医師と患者のコミューニケーションは決して容易でない。
一つには同じ言葉でも両者で取り方が違うからである。
たとえばヤケドの場合、受傷直後に我々は安心させるために,大丈夫よくなりますよと、励ますのが普通である。
この場合、今よりはよくなるから心配しないで、といったつもりでも、患者のほうはよくなるということを、完全に元に戻る、つまり跡形なく治るととりがちである。
そして後で、もっとキレイに治るのかと思ったとうらまれることがある。
すべて相手の立場にたって考えるようになるのには経験が必要だし、完全にこのギャップを埋めることは難しい。
同じことは夫婦でも起こりうる。
ぼくも配偶者も東京生まれの東京育ちである。もちろん二人とも標準語を話しているつもりだ。
だがそれなのに、コミューニケーションが取れないことはしばしばである。
“だから僕たちにも日本語は難しいですよ”、と日本語で苦労している外人には冗談交じりで安心させることにしている。
言葉は魔物である、しかもそこに男女の相違が入ったときは。
by n_shioya | 2016-02-29 20:09 | 医療全般 | Comments(0)


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