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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
僕のコーヒー人生
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僕の現役時代、北里大学病院には帝国ホテルが入っていた。
「カフェテラス」といって、広いガラス戸越しに池のある中庭を見晴らす気持ちの良いカフェで、今だから白状するが、日の三分の一は此処で過ごしていた。
当時は北里医学部には「医局」という溜まりがなかった。医局こそ「白い巨塔」の温床だと糾弾された大学紛争の最中、講座制度を否定し全く新しいコンセプトで生まれた医学部であった。
そこで形成外科にとってカフェテラスが医局となり、第二研究室とも呼ばれ、僕にかかってくる外線は教授室でなく、まずカフェテラスに回されたものである。
また僕にとって「コーヒー」はリラクゼーションの場であり、「思索」の糧でもあった。
その頃、僕はよく「霞ヶ関周り」をさせられた。担当官庁の廊下をうろうろして、何かうまい話の、主として研究費の配分や資格制度の設立などだが、おこぼれを嗅ぎ回る役目だった。朝早めに上京して、日比谷公園を隔てた帝国ホテル本店のカフェでコーヒー一杯をすすって勇気を奮い起こし本省へ出陣する。
考えると公私を含め、僕の一日の大半はカフェで過ごされきたのではなかろうか?
現役を離れた今でも、キッテのオフィスに入るとサッと秘書嬢が入れ立てのコーヒーを運んでくれる。
そして朝か夜、出勤の前後に一度は立ち寄るのが元町のカフェ、キャラバンである。ここはコーヒーをコーヒーとして味わえる専門店である。
「ウォータールーの戦いはイートンの運動場で勝った」というウェリントン公の言葉がしばしば引用されるが、もし僕が定年後でも何かの成果を上げることができれば、「その成果はキャラバンで生まれた」ということになるかもしれない。
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by n_shioya | 2016-06-25 22:55 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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