|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
106歳で身罷った親父が100歳の誕生日の時、ホテルオークラでお祝いをした。 何になさいます?とウエイターに聞かれ、“ああ、ステーキだ。” 親父は玄米菜食主義だが、本当は肉も甘いものも大好きなのにいつもはやせ我慢している。 “お前らが食えというから食ってやる”、と毒ずく。 “ヒレかサーロインかどちらで?” “もちろんサーロインだ” 食べ終わってまたウエイターが聞く。 “いかがでした?” “味はいいが歯ごたえがなかった” と、親父は答えた。その時親父はまだ全部自前の歯だった。肉も上等すぎたようだ アンチエイジングの3割は歯科領域というのが僕の持論である。 自分の歯で噛むことは脳の活性化につながる。 また、歯周病は糖尿病やその他全身病の原因にもなる。 80歳で自前の歯を20本という80/20運動が功を奏して、最近では歯周病もコントロールされるようになってきた。 だが歯磨きは難しい。自分でいかに丁寧に磨いても、少しずつ歯石は溜まる。 できれば2ヶ月に一度は、歯科でケアしてもらうことをお勧めする。 最近は大病院志向で家庭医が少なくなったが、歯科には誰でも通う。つまりかかりつけの歯科医は誰でも持っている。 いっそ歯科医の先生方に、アンチエイジングの相談窓口になっていただくのはいかがなものだろう?
by n_shioya
| 2016-10-11 22:40
| アンチエイジング
|
Comments(0)
|
塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日)
以前の記事
検索
カテゴリ
全体 アンチエイジング スキンケア 医療崩壊 キズのケア QOL 老年病 介護 手術 全身療法 食生活 サプリメント エクササイズ エステティック ヘアケア 美について コーヒーブレーク 医療全般 原発事故 睡眠 美容外科 再生医療 再生医療 未分類 最新のコメント
フォロー中のブログ
ICELANDia アイ... 九十代万歳! (旧 八... ・・・いいんじゃない? 京都発、ヘッドハンターの日記 美容外科医のモノローグ ArtArtArt 芙蓉のひとりごと 真を求めて 皆様とともに... ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
|
ファン申請 |
||