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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。
死とは
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日野原さんが“怖いですよ”と、死について本音を語ってくださったので、僕も気楽に死について話す気になった。
だが、考えてみるとこの極楽とんぼ、死については直面したこともないし、考えたこともない。
“死を見つめることはよく生きることである”など言われても、何その禅問答?と軽くいなしてきた。
でもただ一度だけ、あ、これかもと感じたことがある。
60年前、僕はフルブライト留学生として、羽田空港に待機している4発のプロペラ機、ボーイング・ストラトクルーザーに乗り込むところだった。
当時は外貨持ち出しがただの20ドル。今のように学生がアルバイトの稼ぎで簡単に海外に行ける時代ではなく、フルブライト奨学金が必須だった。それまでは留学生のためには氷川丸が使われていたが、僕の年からプロペラ機になった。
そして家族や友人が総出で羽田まで見送りに来て、万歳を叫んでくれた。
タラップを登り、背後の扉がビシッと閉じた瞬間、“あ、これで日本とは縁が切れたのだ、もう戻れない”と実感した。
この先は全くの未知の世界。
一瞬「不安」を感じなかったわけではない。
だがボーイングの2階建ての巨体が離陸する頃には、もう心は未来への期待で一杯になっていた。
ひょっとしてあの未知への不安が、「死に直面した時の感じ?」と思い返したのはだいぶ後である。
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by n_shioya | 2017-10-07 21:54 | コーヒーブレーク | Comments(0)


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